2019/04/04

蟹座(かに座)さま。今月の星占い。<2019年4月>




桜満開のニュースが届く中、寒の戻りで記録的な寒さのところがあったり、新しい元号が発表されたり、行きつ戻りつの季節と時代の変わり目の時期となっていますね。

個人的なことですが、お天気病なのか、実は4日ほど何もできずに横になったりぼーっとしたりという、年度末からの日々でした。

土星の影響も抜け(多分)、切り替えの為の一休みなのかなと考えたりしています。

思いかえすと、毎年4月頃は大抵ぼーっとして過ぎてしまって、後になって何やっていたんだっけ?となりがちなんです。もしかすると、牡羊座を運行している太陽が誕生時太陽とスクエアを形成しているからかもしれませんね。

さて、更新が遅れていることもありますので、早速4月の星模様を見ていきたいと思います。
かなり4月に食い込んでしまいましたので、パラパラと5月初旬のことも書いたりしています。


春がすみの中に見え隠れするおぼろげな存在感は、
古(いにしえ)の約束の可能性。



<全体の星空の動き>


4月のホロスコープを眺めてみて、パッと目に入ったのは、山羊座の土星と冥王星でした。
「いつの間にか、もうこんなに近づいていたんだなあ」という印象です。
土星は山羊座の19°20°を、冥王星は23°に滞在しています。3~4°の距離でほとんどコンジャンクションと言える状態で、この二つの天体が4月の基本の柱となるようにも思えます。

土星と冥王星に絡むのは、太陽と水星、金星、そして、ドラゴンヘッドとドラゴンテイル。

ドラゴンヘッド/テイルは冥王星から土星へと、オポジッション・コンジャンクションを形成していき、太陽とTスクエア状態となります。
そこに、海王星を通過しつつ、水星と金星はセクスタイルを作るのです。

一ヶ月を通じて、土星・冥王星とドラゴンヘッド/テイルの関係は維持されますが、太陽、水星、金星は月の前半から中盤にアスペクトを作ります。

水星と金星の動きだけを見ると、二つの天体は同じように、海王星とはコンジャンクション、土星、冥王星とはセスクタイル、木星とはスクエアと巡っていくのですね。2日から16日までの期間です。

太陽は土星・冥王星とのスクエアを過ぎた後、天王星とコンジャンクションとなります。「変化」をクローズアップするタイミングとなります。
火星は双子座を0°から19°に移動し、月末にかけて海王星とスクエアを形づくっていきます。

木星は11日から、土星は30日、冥王星25日から、それぞれ逆行に入りますので、その影響はしばらく薄らぐのではないかなと思われます。

2019年4月15日のホロスコープ


<桜前線の移動とともに、2020年が垣間見える4月となる?>


これらの星の動きは、蟹座さまにどんな影響を与えるのでしょうか。

4月の星の動きを見ていると、なんだかつかみどころのない印象を受けるのです。
どの天体を見ても、ふわっとしていてやや無責任、それでいてアクの強いところはしっかり締めてくる、そんな感じです。

インパクトは弱い、だけど、実はとても重要で見落とせない何かが隠れている。

ちょっと詩的に表現するなら、春霞のもやの中にぼんやりと見つけるべき何かが見えてきそうな見えていないような、ちょっともどかしい様子です。
そしてそれが、ドラゴンヘッド/テイルのせいなのではないかな、と思えるのです。

4月にガツンと、かつどっしりと構えているのは、太陽が作り出すTスクエアです。というより、土星・冥王星、ドラゴンヘッド/テイルのオポジッションを強調するように、太陽がやってくるのです。何かを、白日のもとにさらすみたいに。

その「何か」が、水星・金星の動きによって春霞の中にチラチラと見え隠れするのではないかな、見えてくるものによっては確かに衝撃があるかもしれないのだけれど、衝撃波は重低音で、表面にくるというよりも奥の方に響いてくる、だから、気がつくのが後になる。

インパクトは弱いんですが、じわじわくるかも知れません。

それはどんなものだろうと思いめぐらすと、もちろん、土星・冥王星が絡んでいますので、表面上は抑圧的なものやルール、規則のようなものや避けようのない出来事だったりするでしょう、ですが、本当に重要なののは、やはりドラゴンヘッド/テイル。もしかすると「古い約束」なのではないかな、と考えてしまいます。

忘れているから「気がつくのに時間がかかる」のではないかなと。
その、もどかしさ、なのではないかなと思います。

水星は何らかの「情報」や「インスピレーション」を、金星はもしかすると「愛」や「物質」を、示してくるのかも知れません。
それらについては、今月、「答え(応え)」は出ない、見いだせないと思うのです。ですが「気がつく」。何に気がつくのかまでは分かりませんが、そういうことが起こる可能性がありそうです。

いずれにしろ、起きてくることはあるかもしれませんが、それは表面に見えていることよりも、隠れていることの方が重要か、あるいは、落ち着いてゆっくり考えてみると実はそれほど重要ではないもの、ふわっとした空気感や印象、そういうもののような気がします。


<時系列で見ていくと>


日程的なことを書き出せば、

・4月前半から中盤


水星は2日に海王星とコンジャンクションとなり、7日に土星と11日に冥王星とセクスタイル、12日に木星とスクエアです。それを追うように繰り返して金星は、10日に海王星とコンジャンクション、13日に土星と15日に冥王星とセクスタイル、16日に木星とスクエアです。

10日から13日にかけて太陽と土星・冥王星がスクエアとなります。

夢の中でシーンが矢継ぎ早に変化していくように、風景の印象と時々の気分がくるくると変化して、その合間に輪郭がはっきりしてくるものがあるのかも知れませんね。

先にも述べたように土星・冥王星が絡んでいますので、法的な問題やルールの押し付け、抑圧的であったりがんじがらめな状況や、衝撃的な出来事やはるかに強力な力に押しつぶされそうな「雰囲気」「空気」を感じたりすることもありそうです。

・4月後半


太陽が天王星とコンジャンクションとなる23日辺りから、火星と海王星がスクエアとなる27日28日と、変化に対する心の動きに気がつきながらもリアルな側面ではまだ歩みを進められないような、落ち着かない空気が感じられてモヤモヤする可能性があります。
もしかすると取り残されているような気分になるかも知れませんが、それはそれで正解なのです。ここしばらくの間、蟹座さまの時間は他の人とは少し異なる流れの中にあったとしても不思議ではないと思います。



この4月を考え進めていくと、土星と冥王星はやはり制限や抑圧、運命的な出来事として私たちを取り巻く「現実世界」として機能しているのです。
その「現実世界」を使って、大きな流れの「時」の隙間から現世と過去生の約束を思い出す、そんな春のひと月かな、と思います。


<4月から6月に向けての恋愛について。金星の使い方>


今月中盤にかけて金星が魚座を移動しますので、シンプルに見て、恋愛のきっかけとなることがあるかもしれません。なぜきっかけかというと、しつこいようですが、4月は「ふわっとしている」んです。
こっちの方は多分、海王星の影響だと思うんですが。
ただしそれは、4月後半から5月前半にかけては一旦沈静化して、そのあと、チャレンジするチャンスが巡ってくるというか、蟹座さま自身が働きかけていく時期が訪れるもののようです。
火星もね、5月中旬から蟹座入りするんですよ。金星が牡牛座で火星は蟹座。火星は蟹座では影響力が弱まるとはいえ、全く力がないわけではないと思います。
4月に起きた何かの出来事が、5月中旬から6月前半にかけて、謎が解けるような展開になることもありそうです。

ドラゴンヘッド/テイルの影響も考えられますので、長い目線で見ていくと、思わぬご縁となるかも知れません。


<誕生時太陽の角度ごとの蟹座さま>


 前半さん 

牡牛座の天王星影響で、好みが変わったり、これまで好きだったものが変化してきたような気持ちになりそうです。自己評価を変えてみる、とか、気がつくと自己評価が変わっていた、という蟹座前半さんもいそうな気がします。
冥王星の影響が抜けていっていますので、冥王星のオポジッションになる前、なった頃の自分と、過ぎていった「今の自分」との違いも見えてきそうです。それは悪いことではなくて、俯瞰する視点を獲得できたということなんだろうと思います。
月後半、”少しがっかりする”ようなことがあるかもしれません。変な話、それは裏を返すと面白いというか、そういうことを楽しめる前半さんに、前半さん自身が出会うのだろうと思います。

 中頃さん 

密かに腹筋を鍛えたり、引き締めトレーニングをやってきて成果に気がつくような事、4月の中頃さんはそんな感じをうけます。
仮に恋愛を例にとるならば、気にはなっている人がいるけどまあ自分では無理だろうなと考えてそういうものだと思い続けていて、いつもと同じようにフツーにしていたらなんだか話が合う、ちょっとだけ近づいているような、あるいは、なんだかなこの人も案外フツーの人だなとこれまでとは違う親近感を持つ、みたいなことがふっと、ほんとに束の間かも知れませんが、あるのではないかなと思います。
確実に冥王星の影響が和らいできていて、言ってしまうと「実力」がついてきたんです。 
もしかするとまだ満身創痍でそれどころじゃないと思っていたとしても、ちょっとリラックスできた瞬間に展望みたいなものが見えたりする、中頃さんの4月はそんな春のような気がします。

 後半さん 

月後半には土星・冥王星ともに逆行入りしますので、ゆっくりと肩の力が抜けるようなホッとできる時間も持つことができそうです。
これまであるいは今も、動いて、働きかけて、道を模索してきて、結果はともかく、それ自体が大きなメッセージである可能性を感じられてきているのではないでしょうか。
「一つ一つこなしていく」。何か周囲の騒々しさとは正反対の、そういう心の動きが後半さんには芽生えているような気がします。それが強固なバリアとなって、これからどう動いていこうか、という進路が、始めおぼろげに徐々にはっきりと見えてくるように思えるのです。
冥王星が語りかけてくるものの一つは「勇気」なのかも知れません。ですがそれは、ただ闇雲に早く強く大きく前進するだけではないということも、内包しているのだと思うのです。


<月の位相>


蟹座さまのルーラー、月について、です。

4月の月は、どうにもタイミングを逃しているような、しっくりこない月なのです。

新月は5日、牡羊座15度です。見た目ポツンとしているのです。土星とはオーブで一応スクエアという関係ですが、可もなく不可もなくという新月の印象です。

満月は19日天秤座29度です。こちらもポツンとしています。

新月も満月も蟹座さまの誕生時太陽とスクエアとなります。空を見上げるよりも、手元や仕事中のパソコンの画面とか、TVやスマホの画面を見るのに忙しい月となるのではないかな、と思います。

月の黄経が蟹座の太陽と良好なアスペクトを形成するのは、4月2日〜4月4日の魚座、7〜9日の牡牛座、12日、13日の蟹座、16日、17日の乙女座、20日〜22日の蠍座、29日〜5月1日の魚座です。
前向きな気分でいられるでしょう。


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天のカレンダーには、星の配置、ハウスの巡りに、良し悪しは書かれていません。
運がいいとも悪いとも、書かれていません。

書いてあるのは、「ありのままの、それだけのこと」。

起きていること、起きたことに意味づけをするのは、私たちが特定の概念に支配されているからかもしれません。

どんな事柄も、あなただけに特別に贈られてきたギフト。
ただ、添えられたカードが読めない文字で書かれている、それだけの事なのです。


Free Horoscope Chart さんのチャートを使用しています。https://freehorocharts.com/
この記事の桜の写真は ぱくたそ さんの画像をお借りしています。

2 件のコメント:

  1. いつも楽しみにしてます。ありがとうございます♪

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    1. コメントをありがとうございました。
      返信遅くなってすみません。

      楽しみにしていただいているのに、4月分は、更新がすごく遅くなって重ねてすみませんでした。
      できる限り月替わり前に更新したいと考えてはいるのです。
      いるのですが・・・・・(シクシク。

      懲りずに、またぜひ見に来てくださいね。どうぞ、よろしくお願いします。

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