<蟹座専用の2022年3月の星空便り>
親愛なる蟹座さまへ
何から書き始めていいのかわからない。最近実はいつもこのことが、書き始めが思い浮かばないことが、憂鬱で、ホロスコープを読むのもやや億劫になっていたりします。
これは何か、文章をスラスラと書けていた頃に自分の中にあった「思い上がりのようなもの」が、消えてしまったためかも知れないなと思ったり。
人は何か、「自分は出来る」と思い込むことでやり通していく部分があるのでしょうね。ただしそれも高じてしまうと過剰適応となって本当の自分を見失う。
・・・こんな風に書き始めているのは、3月はそんなひと月のように感じているからです。
2月、良くも悪くも山羊座を運行していた金星や火星が水瓶座へ移動してしまうので、ひとつの、季節の移り変わりのような空気があるでしょう。
1月・2月の忙しさ、賑やかさ、嬉しさみたいなものは薄れて、あるいは感じられなくなりそうです。
木星と海王星は徐々にコンジャンクションになっていくので、ぼんやりした幸福感や楽観的な見通しは引き続きあるでしょう。
月初めはこう、グシャッとしたイメージで足の速い天体が水瓶座にかたまるんですね。そこから時の移ろいとともに月末に向けてそれらがほぐれていく。一旦停止したものが、次第に動き出すようです。
土星と天王星のオーブのスクエア状態は離れていきます。
これはどうしたらいいのかわからない、というような判断を伴うものに答えが出せない状態が長く続いていた蟹座さまには、土星が答えを導き出すでしょう。
それぞれのアスペクトは軽くはないので、考えさせられる事もあると思います。だから、そう、呼吸も吸い込むばかりではキツくなるだけのように、吸い込んだ空気を吐く、そういう時間なのだと考えてみてください。
月の初旬に、金星と火星が冥王星を追い越して行きます。それぞれの蟹座さまにおける、日常、それから行動、恋愛・愛といったものが、絡まってほぐれたり、蟹座さま自身でほぐしたり、そういうこと。
火星は、海王星との甘い時間から3月後半、天王星とのシビアな関係に移っていく、その変化が感じられるかも知れません。土星に押された背中の弾みで動かざるを得ないのでしょうか。
重苦しさ、一抹の不安、小さな動揺、それらに押し付けられる感情の一方で、微動だにしない確かなものの存在が蟹座さまを支えています。
水星はほんの短い時間、希望的なメッセージ、展望を運んできそう。ピークがあるとするなら17日あたりかなと思います。
向かうべき時間があって、そこに向かう途中。動きや変化、出来事は、たどり着く目的のためのものなので、そこに大きな意味付けは必要ないと思います。
「これもまた過ぎ去る」。
ダビデだったかソロモンだったか、指輪に彫られていたという言葉です。
小さなすれ違いや憤り、微かな憂鬱、期待はずれ、それらのほとんどが道の途中の過ぎゆく景色です。
探しているものが実はそこに無いことに、気がついていける3月なのではないかなと、思います。
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2020年から大きく動き出した時間のひとつの現象として、「ある事」に気がつき始めた人びとが増えてきたのかな、と、思うことがあります。
言葉や文字にするのが難しいのですが、今まで思い込まされてきたものが、少しずつ「そうじゃなかったのかも」と感じられてくる。
私たちはあらゆるものを消費させられてきたけれど、「消費」に生きるのではなくて、生きるべき時間の真実を探しても良いのじゃないかと思います。
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