2018/09/05

2020年トリプルコンジャンクションと蟹座さま。3




太陽星座蟹座にとって2020年の意味するもの。


2020年トリプルコンジャンクションと蟹座さま。1 と  の続きです。

2020年を俯瞰する。


あらためて木星、土星、冥王星、それぞれの意味するものから、2020年を俯瞰してみたいと思います。

木星は、

発展と拡大、上昇や拡張を司る天体と言われます。また幸運の星と表現されることもあり、楽観、保護、恩恵の星でもあります。しかし、天体の品位について見てみると、木星は山羊座ではfall、その実力を発揮することは難しいでしょう。


土星は、

制限、制約、秩序、法律など、守るべきルールを司る天体です。停滞や低迷、底堅さなど、木星の拡大傾向、楽観志向と比較して堅苦しいイメージで捉えられ、敬遠される側面もありますが、制限と同時に保護、という側面も併せ持っている星でもあるのです。


冥王星は、

破壊と再生、復活の天体です。宿命的な物事、圧倒的な力を示し、不可抗力、絶対的な権力をイメージさせることから政治的な存在を象徴する場合もあります。超現実的であると同時に、人知を超えた世界にも通じる天体です。


今回のコンジャンクションを詳しく見て、山羊座ルーラーとしての土星と、木星冥王星のコンジャンクション、この二つが大きな影響を与えるように考えられます。

土星が司る制限と法、木星が拡大させる何らかの冥王星的パワー。2020年にはこの二つの要素に関連する事象が、社会や個人生活の場に、衰退、崩壊と再生、刷新という状態で現れてくるのではないでしょうか。


2020年の太陽星座蟹座にとっては、それらの出来事は抵抗、抑圧、制限として働きます。


トリプルコンジャンクションが太陽星座蟹座にもたらすもの




3天体が運行するハウスについて見ていきましょう。蟹座の誕生時太陽から見て、山羊座は7番目の部屋、7室にあたります。
太陽のある1室が本人自身を意味するのに対して、7室は他者・相手を意味します。これには共同で取り組む相手や配偶者・パートナー、ライバルを意味します。

2020年、トリプルコンジャンクションは、この7室でおきますので、7室が意味するもの、共同生活や共同事業の相手、広義の職場の同僚や配偶者、パートナーなど、または対人関係、結婚生活への影響が考えられます。

7室に関連する分野の何かに対して、緊張感を感じる事態や葛藤が起こる可能性がありそうです。

何かが遅延する、停滞する、物事がなかなか先に進まない、強要される、ルールで決まっているから他にどうしようもない・・・・。

2020年太陽星座蟹座さんたちは、そういった思いをすることがあるように想像されます。

具体的には、例えば、これはあくまでも直感の類ですが、何か税制度や法律面で変更があり、それによって混乱が生じたり、予定外の出費に何か他のことを犠牲にするようなことがある、などです。

海外に留学に行くのになかなかビザがおりない、とか、何かを申請しているのに自分だけがいつまでたっても回答がこない、何らかの契約をしたがそこから先へ進まない、やりたいことがあるのに父親に猛反対されて出来ない、春に着手したプロジェクトが先方の都合で頓挫したまま秋を迎える、そんなことが起こるかもしれません。


ここで、今回の2020年トリプルコンジャンクションに参加しない2つの天体、牡牛座を運行する天王星と、魚座を運行している海王星について、考えてみたいと思います。

この2つの天体は、蟹座の誕生時太陽と山羊座の3天体を「調停」するアスペクトを形成しています。
右下の丸は蟹座誕生時の太陽。
ピンクのラインはオポジッション、オレンジのラインは天王星、海王星とのアスペクト。

また天王星が運行するハウスは、蟹座の誕生時太陽から見て11室です。11室は友人・グループ、共通の目的や主義主張を意味するとみられています。

海王星が運行する9室は精神・意識・哲学や遠方、外国を意味しています。

天王星は牡牛座でfallの状態にあり、さらには山羊座ルーラーの土星の影響を受け、やや満身創痍の様子ですが、まさにこのことが示すように、土星の影響を引き受けるには最高の天体です。
海王星は魚座ルーラーです。最も強い影響を与えてくれる状態にあります。

孤立無援に見えても援助の手は差し伸べられています。
2020年、太陽星座蟹座はこの2つの天体を使う。
変化・改革の天王星、理想と献身の海王星、を、です。

見方を変えればこの時期、これらの天体が意味する方向には大きな飛躍が望める可能性があるのではないでしょうか。

天王星と海王星を使い、コンジャンクションの3天体の力を得る

時に、トランスサタニアンの天体によるハードなアスペクトが、意外な成功をもたらす場合もあるのです。



2020年、太陽星座蟹座は強力な天体たちのオポジッション、トラインとセクスタイルが同時に起こるという稀有な天体の配置に下に置かれます。

天空のカレンダーは、長い時間をかけてこの『時』を準備してきたのです。

その意味するところは一体何か。

私たちは、間もなくその答えを得る時間を体験するのです。


*Free Horoscope Chart さんのチャートを使用しています。https://freehorocharts.com/


14 件のコメント:

  1. 1965年7月15日午後23:05生まれです。
    いま現在、というより、ずっと、
    3つの苦しい問題を同時に抱えて来ました。
    2017年末から、問題の度合いが深まっています。
    しかし、この試練は私を変えるために起こっているようにも思えます。
    きたるトリプルコンジャクションのとき、
    わたしの太陽とはぴったりのオポジション。
    さて、これまで通った以上の出来事が起こるのかどうか。
    私はどうなっていくのか。
    神様に委ねます。

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  2. コメントをありがとうございました。

    後半さんですね。冥王星の影響が強い時間で、まさに2年前ということは、かなりタイトになってきた時期になるのだと思われます。

    蟹座の自分のために占うくらいしかできない若輩者ですが、僭越ながらホロスコープを2020年の6月で拝見させていただきました。

    「ご自身の中の冥王星」という、曖昧な表現で申し訳ないのですが、そこにヒントがあるというか、その冥王星が胎動している、語りかけているような印象でした。
    そして、奇妙に感じられるかも知れませんが、手塚治虫氏の漫画「火の鳥」のイメージが浮かびました。

    2020年が近づくに連れて、この時間帯は蟹座さまにとって「脱皮する」「脱ぎ捨てる」というような時間なのかなと考えるようになってきています。

    大変な時間をお過ごしと思われますが、お身体にご自愛いただき、委ねられた存在の指し示す先を目指して歩を進められますようお祈りしています。

    ぜひまた見に来てください。今後ともよろしくお願いします。

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  3. ホロスコープを見て下さりありがとうございます。
    気付くのが遅くなり申し訳ありません。
    私の中の冥王星、まさに、私は変革されようとしています。
    「火の鳥」のようにいられたら、と思います。
    これから2020年が過ぎてゆくまで、
    自分がどうなっていくのか、
    またここにお知らせにきたいと思います。
    ありがとうございました。

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  4. はじめまして、すごく興味深い記事でしたのでコメントさせて頂きます

    1989年7月19日AM10:06、満月生まれです

    自分も2017年の後半に宿命的な出来事が起こり

    2018年の誕生日月、どん底の暗闇に落ちました

    2019年、現在もどんどんと暗闇に近づいてるかのようです…

    ネイタルチャートで4ハウス土星天王星海王星が山羊座でオーバーロードしています

    やはり2020年のトリプルコンジャンクションは家庭や家族、身内に関する事で影響があり、より一層暗闇を深くするのか…


    長文失礼致しました、何かアドバイス頂けたら幸いです…

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    1. コメントをありがとうございました。

      ホロスコープを拝見したところ、2017年、誕生時太陽に対して冥王星がオーブ期間に入った影響のように見られました。2018年は山羊座土星、土星の誕生時回帰、かと。

      2020年は自分も含め蟹座さま皆様にとって、何やら胸騒ぐ時間帯なのですが、もう一つ現在進行中のドラゴンヘッド/テイルも注目してみたいサインととらえています。

      しばらく後、木星の運行が誕生時の山羊座の天体たち、また蠍座の冥王星に対して、前向きな影響を及ぼす時間もあるやに思われます。と同時に、ドラゴンヘッドは誕生時冥王星トラインとなります。
      また、2020年よりも先、徐々に確実に誕生時太陽と海王星はトラインとなっていきます。

      自分の周囲の蟹座さま方々にお話しを伺うに、大変な事は起きた・あった、けれどそのお陰で今強くなれた気がする、という声があるのも実際です。

      ドラゴンヘッド/テイルが指し示す時間を超える視点、また、これまであまり発揮されてこなかったご自身の中の冥王星的な部分が、2020年にかけて目を覚ますことで、新たな展開が見えてくる可能性も考えられます。

      中長期的には、海王星の持つ枠組みを超える柔軟性などが、場合によっては何か力になるのかも知れません。


      人の生きる現世(うつしよ)は儚く、永続するものは何一つありません。起きている出来事に意味を与えなければ、ただ”起きている”それだけの事です。


      自分のために占う程度の事しかできない未熟な身ではありますが、何かの参考になればと思います。
      ぜひまた見に来てください。今後ともよろしくお願いします。

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    2. ひとつ参考になるかも知れない記事を、以前書いていたのを思い出したので、リンクを貼っておきます。

      「蟹座さまとサターンリターン。土星の誕生時回帰、2025年まで保存版。」という記事で2018年11月に書いていました。

      https://kaniza-astrology.blogspot.com/2018/11/2025.html

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  5. 以前、月の蟹座様の方へコメント残させていただきました前半産まれのものです。いつも楽しみに拝見させていただいています。

    春が過ぎて、少し落ち着いてきた感じはあるのですが、周りは騒がしくて火種が飛んできそうなそんな、感じです。

    あとは春までの2年くらいで決めていたことが、揺らいできたというか…。気持ちがフラフラとしています。

    12月からがなんだか怖いです。どんなふうになっていくやら。。

    またコメント残させていただきます。

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    1. コメントをありがとうございました。☺️
      お返事がすっごく遅くなってしまい、ごめんなさい。��

      2019年の10月11月は、私も同じように、”気持ちがフラフラとして”いました。
      ある日はご機嫌でも次の日は落ち込んでいたり、朝方イヤイヤ身体を動かしていたのが午後にはシャキシャキ気持ちが晴れていたり・・・・。
      人の言葉に一喜一憂したりもしましたね〜。

      そんな時にふと、どうしてこんなに周りのことに反応しちゃうんだろうと思いました。それで自分の感情を眺めてみることにしました。

      それで手にいれたのは「波がどんなに変化したとしても、海にかわりはないものなぁ」という発見(?)でした。
      以来、できるだけ「波」ではなく「海」の方を見るようにしています。

      星占いと同様に、今はまだ「海」の見方も初心者で、おぼつかない感じが濃厚ですが。

      2020年のホロスコープを見ていて、この配置は「動きにくい」ということでもあるのかな、と思い浮かんだりもしています。
      周囲は騒がしくても、蟹座さま誕生時太陽はピンと張った糸の端を留めていて、緩むまでは動きにくいのかな、と。

      それは「動かなくて良い」ということでもあるのかも知れません。

      2020年を同じ蟹座さま方と一緒に、日々を思い、過ごしていけたらいいなぁと思います。

      これからもどうぞ宜しくお願いします。ぜひまた見に来てください。

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  6. 復活前の、2011年までの「蟹座さま。」の頃からの読者です。「蟹座さま。リベンジ。」も、いつも更新を楽しみにしています。

    私は蟹座後半のギリギリ、獅子座になる直前の生まれです。2016年の9月以降、人生の「不幸」と言われるような出来事が公私両面において立て続けに襲ってきました。

    大切な大切な存在を、文字どおりの「突然の不幸」によって失いもしました。それ以外にも、これでもかというくらいの過酷な出来事が同時多発テロのように起きました。

    さまざまな出来事は現在も収束の兆しがなく、相変わらず生きているだけでしんどい日々です。つらく、重苦しい毎日が続いています。

    2020年には追い討ちをかけるようにまた大激震があるのかな?
    怖いですが、乗り越えるしかないですね。

    こちらのコメントを拝見していると、同じような時期に同じようにつらい思いをしている蟹座さんがいるのだ……と、涙が出てしまいました。

    2020年を乗り切れば、わたしにも春のような穏やかな時間が訪れるでしょうか。そういう期待が希望の光でもあり、反面、そんな日は来ないのではないか?との予感もします。

    がんばります。

    優しいけれども、耳障りのいい言葉だけでなくシビアな内容も率直に伝えてくれるMAKOTOさんの文章が好きです。これからも更新を楽しみにしています。

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    1. YOUさん、初めまして。そして、コメントをありがとうございます。
      お返事が遅くなってしまって、ごめんなさい。

      コメントの中の2016年、と読んで、ああ、そうだな後半さんならこの時間帯だな、と思いました。
      冥王星が山羊座に入る少し前、それから山羊座入りした頃、やはり、周囲の蟹座さまから「最近なんだか変」「これまでと全然違う」と、漠然とした空気の変化についての声が聞こえていました。

      中には、なんにもおきてないしこれといって大変なこともないよ、という蟹座さまもいらっしゃいますが、私は、おそらくあれから多くの蟹座さまが、大なり小なりの困難のある長い旅を体験されてきて、現在も旅の途中なのだと思っています。もちろん、自分自身も含めてです。

      天体の移り変わりを眺めていて考えさせられるのは、良くも悪くも「永続性の無さ」です。同じように日々の有り様も移り変わり、完全に同じ日などありえません。この地上に「永遠」という時間はおそらく存在しないのではないでしょうか。

      巷には明るく光に満ち溢れた幸福な場面がちりばめられていますが、その脆く儚い絵の向こうにある不偏の「真実」を天空のカレンダーは示しているように思います。

      間も無くというものでないとしても、海王星は確実に後半さんの誕生時太陽と良好な関係の領域に近づいています。また、2023年にもなれば冥王星は水瓶座へ移動します。

      旅の景色は確実に変化していくものだと思います。


      2020年のトリプルコンジャンクションについて、追加して記事を書きました。
      近々更新する予定です。良かったら読んでください。

      ぜひまたお立ち寄りくださいね。これからもどうぞよろしくお願いします。

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  7. 1987年7月6日生まれで、生まれ時間はわかりません
    ネイタルで活動宮が多く、度数は違いますが蟹座に星が多いので冥王星山羊座入りから長い期間ハードアスペクトを受けてます^_^;2020年からの山羊座に星が集中するのが不安です。

    心は鍛えられましたが後50年はここまでハードな星周りはこないでほしいです笑

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  8. コメントをありがとうございます。
    返事が遅くなって、ごめんなさい。


    ホロスコープを拝見しました。
    ここ1、2年で言えば、2020年よりも2019年の方がタイトな印象を受けました。

    2020年は微妙に度数がズレていますので、影響はそれほど強くないかも知れません。
    羨ましいのは海王星が120°の時間が長いように見えることです。運行の山羊座天体と誕生時太陽との完全な調停が効いているのではないかと思います。

    天体のサインへのイングレスやアスペクト形成による影響は、初めの方が衝撃は大きく、運行に従ってなじんでいくような印象を持っています。影響下にあっても、状態は安定的に推移することも多いのではないでしょうか。

    木星・土星・冥王星というどちらかというと強めの天体が集中するのは、あまり頻繁に起きる現象ではないと思います。そして、永遠に続くものでもないのです。
    とはいえ、やはりとても重たい星の巡りですよね〜。

    冥王星が山羊座へ入った頃の、これが15年続くの〜〜〜と果てしなく長く感じたことを思い出します。寝込みそうなくらい、心の底から悲観しました。

    それでも何とか、あれこれやりくりしながらなじませて日々を過ごし、しのいでいくのが現実なのかも知れません。

    ぜひまた見に来てください。これからもどうぞ宜しくお願いします。

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  9. 1990年7月20日21:53生まれです。
    このブログを拝見した際に鳥肌がたちました。
    現在幼少期から大学受験の頃2008〜2010からの医学部受験を数年かかってもとりくもうとしています。加えて恋愛面でも相当な局面を迎えており2020年は妊娠結婚の大本命と占いでいわれたことが嬉しい反面、受験との兼ね合いについても悩ましいところです。また2018年からの彼氏ともはや因縁めいたものも感じていますが、あまりにも複雑な関係になりすぎていて何を大切にすればいいのかという葛藤があります。

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  10. 1990年7月20日21:53生まれです。
    こちらを拝見した際に鳥肌がたちました。
    幼少期から冥王星が山羊座入りした2008〜2010年年頃医学部受験というものを常に意識してきて、この度2020年3月12日に色々なことを彼に伝えたタイミングで医学部再受験を再開させました。
    この彼とは2018年に出会いドラゴンヘッドテイルに導かれるかのごとく、付き合いと別れを経験しまた今どのように向き合うべきかという状況に置かれています。因縁めいたものを感じる方で、本来2020年は私にとって妊娠結婚の大本命の年であったはずなのですが、何が成就するかも予想がつかずまた10年来連絡をとっていなかった友人とも再開していて年末までの展開がまるで読めません。

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