3つのポイントから読む蟹座さまの２０１９年。
2019年の「天体の動き編」では、ホロスコープ上の動きを説明しました。
基本のポイントは3つ。
- 木星が射手座を運行していること。そして海王星とスクエアを形成
- 山羊座にはほぼコンジャンクション状態の土星と冥王星が滞在していて、蟹座の誕生時太陽とオポジッション
- 天王星は牡牛座でセクスタイル
これらのポイントをから2019年の動向と蟹座への影響を見ていきます。
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| 2019年春分図。オレンジ色の丸が蟹座の太陽です。 |
木星と海王星
射手座6室木星の影響
木星が蟹座にとっての6室を運行するので、2019年は厚生労働部門（健康や雇用）に関する物事がクローズアップされてくるでしょう。
海王星と3回のスクエアを形成します。
厚生労働部門（健康や雇用）に関するテーマに対して、海王星の影響が強くなりやすいと考えられます。
木星にとって射手座はHOMEであり、魚座は海王星のHOMEです。
二つの天体はどちらも最も影響力の高まった状態です。
お互いに引くところがありません。
しかし、海王星は蟹座の誕生時太陽とトラインという関係ですから、良い影響としては、木星の問題を海王星でケアするというかたちで現れる場合もあるでしょう。
海王星の特性
海王星の最も大きな特性は、限界がなく輪郭や境界が曖昧なこと、またはそれらの消滅です。
そのことから精神性や霊性、理想、感性や直感といったつかみどころのないもの、文化を背景にして宗教的な自己犠牲や芸術性を示す場合もあります。
物理的には、海、海事に関すること、石油エネルギー、薬品、映画などの時間芸術を示します。
蟹座さまへの影響
木星と海王星の影響として考えられるのは、シンプルに、体調不良の時に海王星が示すものを使用する、などです。
勉強疲れ仕事疲れのストレスなどの時、水泳や温泉でのリラックスを試すのはいかがでしょうか。
持病や長年抱えている体調不良などについて、検討する機会がおとずれるのかもしれません。その際はスクエアを形成する時期を外した方がいいように思われます。
雇用の問題で海王星を使う場合、どのように使えるのかを考えると、一つに「副業」というものがあると思います。
使役の関係を曖昧にできる環境であるのならば、これまでの一企業に”限定された”働き方から、思い切って副業という選択肢を取ることを考える、良い時期になるかもしれません。
ご自身が経営者の場合は、自社における雇用や副業、働き方のテーマが浮上してくるでしょう。
芸術方面に経験のある蟹座さまであれば、昔取った杵柄で副業として再び作品を仕上げる、ステージに立つ、などが考えられるでしょう。
海王星が滞在している9室は、哲学的なものや海外に関することを示す部屋です。
このことから、海外赴任や海外留学、海外での就労、海外の人材なども検討する機会があるのかもしれません。
あるいは、木星で起きた問題に哲学的な回答がもたらされるなど、認識や視野を広げることもあり得るでしょう。
注意したいのは、山羊座を運行中の土星と冥王星の影響です。
2019年の木星と海王星は、蟹座さまの「雇用」という面を刺激する可能性を示していますが、同時に土星は蟹座の誕生時太陽とオポジッションを形成していますので、あくまでも法を守り、ルール、慣習、常識などを考慮した上で、という点を忘れないようにしたいところです。
木星海王星スクエア
スクエアは止むを得ず行動に出るという事態を引き起こしやすいアスペクトです。
注意が必要なのは、仕事疲れやストレスなどでお酒の席に癒しを求めること、または、エナジードリンクが必要なほどの職場環境や働き方による体調不良があるかもしれません。
射手座は情報産業を示すことにも留意が必要です。
改元やその他のシステム開発など、情報産業に従事する蟹座さまは特に、健康面にご配慮ください。
ダイエットに取り組んでいる場合は、飲み物による体重増加に留意した方が良さそうです。
夏の脱水症状にも気をつけてください。
木星の拡大傾向を考慮するとき、2019年の3度ある木星海王星スクエアのうち2回は、雨季、台風の時期とも重なっていますので、住宅周辺の水利状況、地域の防災マップなど一度確認してみるのも安心感につながると思われます。
ペットのことについて
6室ではペットのことも見ることがあります。
2019年は、水、水場、おしっこの病気に配慮してあげてください。
土星と冥王星
（土星と冥王星については関連記事
「2020年トリプルコンジャンクションと蟹座さま ３」
（https://kaniza-astrology.blogspot.com/2018/09/blog-post_5.html）もご覧下さい。）
土星と冥王星が同じ度数でコンジャンクションになるのは2020年1月頃ですが、2019年時点でもオーブではコンジャンクトしていると見て良いかと思われます。
山羊座20°付近で、蟹座の誕生時太陽とオポジッションとなっていると考えると、蟹座前半生まれの人を中心に、もうすでに、土星の制限や抑圧感、動きの鈍さ、重苦しさを感じている蟹座さまもいらっしゃるかも知れません。
しかも、山羊座は土星のHOMEでもあるため、影響力が最も高まった状態です。
山羊座は蟹座の太陽からみて7番目、7室となります。
1室が自分自身を表すのに対比して、7室は他者・相手を示します。ライバルや配偶者・恋人、共同事業の相手やパートナー、訴訟時の敵、取引先、それらを含む人間関係・対人関係・結婚生活を意味する場合もあります。
7室の土星冥王星は、蟹座さまにとって何らかの「相手」との葛藤を示しているようにも考えられます。
特に2019年には、土星冥王星のオポジッションから発したストレスが、6室木星に影響を与える、という展開も想定されます。
この点では、蟹座の誕生時太陽とトラインを作っている海王星と、一部は、天王星のセクスタイルによる調停を使うことで、緩和効果を期待したいところです。
海王星の水のサイン、プールや温泉でリフレッシュしたり、体調が思わしくないときはしかるべき専門家に相談するなど、ストレスの緩和に留意してください。
繰り返しになりますが、ストレス解消のための過剰な飲酒や夜の席、甘い飲料水やコーヒー、各種エナジードリンクなどの飲み過ぎには注意が必要と思われます。
天王星について
牡牛座は天王星にとっては居心地の悪い場所で、影響力が弱まった状態にあるのです。
ところが土星が関わることで、伝説に由来する奇妙なパラドックスが生まれます。
伝説によると、天王星ウラノスは土星クロノスの父であり、クロノスの手による斧でその地位を追われます。
山羊座の土星と牡牛座の天王星は、まさにこの伝説の通りに示現していることになり、この関係においてよりその意味が強調されてくるのです。
「世代交代」「時代の変化」です。
2019年はそのような『時』であり、天王星はセクスタイルというアスペクトを通して、蟹座さまの誕生時太陽に対し変化を促すでしょう。
華やかで歓喜に満ちた変化ではないかもしれませんが、努力する価値はあるように思われます。
衝動的に飛び出すよりも、一歩ずつ確実に歩みを進めていくような、堅実な方法による変化が良い結果につながるかもしれません。
火星
蟹座誕生時太陽にとって2019年の火星は、おみくじでいうと中吉と末吉の間くらいの状態にあります。
アスペクトによる関係が良好な時期に、他の天体とハードなアスペクトを作っていることも多く、あまり使いでがよくありません。
ですが、3月の前半に蟹座太陽・火星・海王星とセクスタイルで繋がることや、8月後半に金星とコンジャンクションして天王星とトラインとなるので、この時期は春先の旅行や夏の思い出を作る機会にできそうです。
金星
恋愛やお金まわりを占う時に使う金星ですが、3月末から4月にかけて、海王星が滞在している魚座を運行します。ここでは火星や天王星との連携が、さらには土星冥王星の良い影響もあり期待できるかもしれません。
この時期は金星の品位も良好で、年初から緊張感を感じていた蟹座さまには一息つけるタイミングのように思われます。何か行動に移せるきっかけやエネルギーが生まれる時でもあって、5月末から6月にかけて、フォローアップや再会のようなことに繋がる可能性もありそうです。
水星
水星で注意が必要なのは、逆行です。
2019年の逆行期間は、3月6日～28日、7月8日～8月1日、11月1日～21日です。連絡ミス、情報機器の故障、不適切発言などにご注意ください。
＊ホロスコープチャートはFree Horoscope Chart さんのチャートを使用しています。https://freehorocharts.com/
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