２０２０年トリプルコンジャンクションと蟹座さま。１

２０２０年、蟹座さまの目覚めのために、
トリプルコンジャンクションがやってくる。

２０２０年といえば東京オリンピックが開催される年ですが、アストロロジーの世界にも大きなイベントが起きる年でもあります。
木星土星冥王星が同じサインのほぼ同じ度数に滞在するという、100年規模のスケールであまり目にする機会のない天体の配置が起こるのです。



サインは山羊座、度数は２２度付近。２０２０年の約１年間を通して、木星、土星、冥王星といった運行速度の遅い天体が、集結します。

１８０度で向かい合うサインは、『蟹座』。

蟹座さまにとってこの現象は、「コンジャンクション（合）」ではなくて、「オポジッション（衛）」です。

重なり合う天体の約１年に及ぶ影響下で、１８０度で正面から向かい合うのが、蟹座さまの誕生時太陽。

私たち太陽星座蟹座は、２０２０年をどのように過ごしていくのでしょうか。



実は、２０１１年3月より長い眠りについていた「蟹座さま。」を再開しようと思ったのは、このトリプルコンジャンクションがやってくるから、だったりします。
ですので、ここはチカラを込めて、この３つの天体が合一する時期と蟹座さまへの影響について、じっくり調べていきたいと思います。

２０２０年に太陽星座が蟹座、という「運命」。

端的に言って、２０２０年にどの太陽星座よりも、最も大きく変容するのは蟹座さまではないか、と考えています。

これは蟹座という「夏至」から始まる時期に生を受け、「月」という最も人類に身近な天体を守護天体に持つ存在だから、です。
夏至は夏の始まりを告げる日であり、月は夜空に開いた光の窓であり夜を照らす光でもあります。
そして、夏至といえばキリスト教の聖ヨハネ祭。
ヨハネはキリストに洗礼を授けた、まさに先導者でした。

これから人類全体を待ち受ける意識変革があるとしたら、そこに端緒または入り口がある可能性は大きいと思われます。

片手に月のランプを掲げ、誰も見たことのない未体験の未踏の世界に、最初の一歩を踏み出す。蟹座さまにおとずれる２０２０年は、これまでの不安や恐れを凌駕する「新たな希望」のビジョンです。

２０２０年トリプルコンジャンクションの概要
それは、海王星と天王星以外全部オポジッション。

２０２０年１０月下旬あたりから１２月上旬にかけて、山羊座２２度付近に、木星、土星、冥王星が合一するのですが、これら３天体は月や水星、金星などと比較して運行速度がゆっくりしているために、影響の期間が約１年と長いことが特徴の一つです。

2020年11月13日のホロスコープ。左の丸の中に３つの天体が集中しています。

他に運行速度の早い天体、太陽、月、水星、金星、火星、これらが３天体と合一しながら運行するという、蟹座さまにとってはトリプルコンジャンクション、ではなくて、

天王星と海王星以外全部複合オポジッション

を体験する、「ハイパーエキセントリックオポジッションの１年」、なのです。

おそらく、１００年、もしかすると１０００年というタイムスケールで、こんな体験をする蟹座さまはあまりいないのではないか、と考えられます。

だからこそ天空のカレンダーが、あえて蟹座さまを選んだのではないか、と想像されるのです。

コンジャンクション（合）、オポジッション（衛）とは？

ここで、２つのアスペクト（座相）について、確認しておきましょう。

コンジャンクションとは、二つの天体の黄道上の位置がほぼ同じ度数にある場合を指します。つまり０度、です。運行上の座相を見るとき、この時期は二つの天体の性質が交わることなく互いに互いの性質を強調し合う時期と考えています。

一方オポジッション（衛）とは、二つの天体の位置が黄道上のほぼ正反対にある場合を指します。１８０度の位置です。互いに相容れない状態で、緊張感を持って正面から向かい合う時期と見ています。

２０２０年におとずれるトリプルコンジャンクションが、コンジャンクションという視点からは３つの天体の意味が強調される時期、と読まれるのに対して、太陽星座蟹座にとっての３天体のアスペクトは、

ちょっと斜に構えて投げやり気味の木星と、
自らが支配するサインによって最強の状態の土星、
究極のスクラップ＆ビルド冥王星

が、揃って向かい合っている逃げ場のない時期、となってしまうのです。

アストロロジー的には多くの人々に影響を与えるだろうこの現象は、私たち太陽星座蟹座にとっては「コンジャンクション（合）」ではなくて「オポジッション（衛）」です。

好意的に迎えられる可能性もある中で、他の星座の人々と蟹座さまとでは全く異なる意味と大きさを持って、間近に迫ってきているのです。




「２０２０年トリプルコンジャンクションと蟹座さま。２」では、３天体の現在の状況と、２０２０年の天体の動きを詳しく見ていきます。

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