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遅くなりました。恐るべし逃げ月の2月。気がついたら3月になっていました。
割とマジメに「えっ?今日ってもう3月?!まずいっ!」状態に陥って、ただただ焦っていたこの週末でした。
早速今月の星模様について書いていきたいと思います。
静かに始まる蟹座さまの本格的な2019年。
動き出す2020年。
<全体の星空の動き>
毎年、3月というと太陽が魚座を運行するからでしょうか、これという理由もなく漠然と、色々調子がいいな、という印象があります。冬から春へと季節も変わっていく時期でもあり、暖かい日も増えて、気分も少しだけ軽くなるような感じです。
この3月には天王星が完全に牡牛座入りし、時が進むにつれて、派手な雰囲気はないものの、ゆっくりと、でも確実に変化が感じられてくるようになると思います。
今月はこの天王星と海王星、火星と水星がメインの舞台となりそうです。
隠れた役どころは、金星。土星と冥王星は基調、木星はドラマの伏線を張る脇役といったところでしょうか。
太陽が魚座を運行するために、魚座16°付近に滞在している海王星がクローズアップされやすく、普段はサインからサインへと移り変わる水星も、逆行で29°〜16°まで戻るために魚座に居座ることになります。
金星は山羊座から水瓶座、魚座へと足早に駆け抜けていき、火星は牡牛座を運行し、木星、土星、冥王星はそれぞれ射手座、山羊座を動かずに、他の天体とアスペクトを描くことになります。
今月は海王星がクローズアップされるために、どうしても、漠然としていてとらえどころのないぼんやりとした雰囲気の中で、物事が着々と進行していき、何かが終わり、何かが始まりつつある、といった空気になりやすい気がします。
時系列で追いかけつつ、蟹座さまへの影響を見ていきましょう。
<3つの旋律が重なり合い、一つの音楽を奏でる3月>
申し訳ないことに、もう過ぎてしまったのですが(とほほ・・・)1日の金星と天王星のスクエアを皮切りに一連の3月の動きは始まります。
7日の太陽と海王星のコンジャンクションは新月となり、ここから一つの海王星の流れとなっていきます。
9日には太陽と土星はセクスタイルを形成し、これもまたオーブながら土星と海王星はセクスタイル。太陽と海王星はまだコンジャンクションの関係を保ったままで、土星と冥王星による二つ目の動きが起こり、11日の火星と海王星のセクスタイル、13日の太陽冥王星のセクスタイル、14日の火星と土星のトライン、20日の火星と冥王星のトライン・・・と、海王星の旋律の上に火星と土星・冥王星による二つ目の旋律が重なり合います。
15日からは水星の出番です。水星は太陽とのコンジャンクション、木星とのスクエア、冥王星のセクスタイル、土星とのセクスタイルと経て、水星によって海王星へと終結するための、25日の水星海王星のコンジャンクションを迎えるのです。
7日新月に流れが生まれ、海王星へのアプローチに、火星と土星冥王星が重なり、水星が展開する。3つの旋律が折り重なって、一つの音楽を奏でる3月となっていきます。
ではどんな音楽なのでしょうか。
やはりここは、蟹座さまの誕生時太陽とトラインを形成している魚座海王星への太陽のコンジャンクションによる、『海王星の音楽』なのではないでしょうか。
<土星によってリアリズムを獲得する海王星>
この海王星によって、3月の蟹座さまには何か、”見えないもの”に対する心構えのようなものが生まれるのではないかな、と思われます。
覚悟ができる、決める、といったようなもの。ある意識と別の意識があったら、「自分はこっちだな。こっちを選ぼう」みたいなこと。
拡大解釈をするなら『生き方』の一端を捕まえるようなこと、ドラゴンヘッド/テイルの影響を受けるなら前世からの約束、今回の生でやろうと決めたことへのアプローチが、太陽とのコンジャンクションでクローズアップされた海王星によって始まるのではないかな、それを決意するのではないかな、と想像するのです。
それは日常的で身近で、とても小さくてささやかなことかも知れません。コロッケか唐揚げか、和のスイーツか洋のスイーツか、みたいな。
Aさんが素敵だと思ってきたけれど実はBさんの方が自分には合ってる・・・・というような、現実的というか、実現性=リアルという選択です。
海王星がここのところの土星の影響のおかげで、『現実性(リアリズム)』を獲得していくのです。
皮肉なことに、それは運命をも内包した、覚悟を伴ったものではないでしょうか。
それは土星の後に続く冥王星に接近しているドラゴンテイル、オポジッションのドラゴンヘッドとの絶妙な関係が示している、静かな衝撃でもあるように思われます。それは『気づき』です。
<3つの旋律の示すもの>
海王星の音楽を形作っているそれぞれの旋律を解説します。
一つ目は、上述した7日に始まる海王星の主旋律です。
二つ目は9日に始まる火星と土星・冥王星のメロディ。これは最近の蟹座さまの基調としての「衝撃」「硬さ」「重さ」や「身動きの取れなさ」「束縛感」「どうにもならなさ」が、これまで見えてきたものとは別の側面を見せ始める気配を感じさせます。あるいは、今抱えている土星絡みの問題が動き出すのでしょうか。
それは火星が絡んでくるからです。14日の火星土星のトライン、20日の火星冥王星のトラインは、土星冥王星とオポジッションとなっている蟹座さまの誕生時太陽に対して、完全な調停となります。
折しもドラゴンテイルは冥王星とごく近い位置にあり、ドラゴンヘッドはオポジッションとなっているのです。解決の糸口は、実は自分の内側にあった、あるいは、気がつかないだけですでに知っていたというようなものかも知れません。
「あ、こうすればいいんだ」とふっと力が抜けてリラックス出来る、そんな瞬間が訪れるようにも思えます。
三つ目は水星の旋律。15日に太陽とコンジャンクションを形成するところから始まるこの水星は逆行中です。何らかの情報や伝達のやり直し、誰かやどこかと「連絡をとる」ようなこと、あるいは途絶えていた連絡が来る/入るといったことがあるかもしれません。
ほとんどの水星の逆行中はデジタル機材が故障したり、トラブルが起きたり、連絡ミスなどが起こりやすい時期と考えますが、ここでは「やり直し」のようなイメージがあります。
その「やり直し」「再開」はなにも、最近のこと、今の私、に限らないのではないでしょうか。
不思議なところからの、何らかのメッセージを受け取る可能性も否定できない気もします。
情報や伝達、コミュニケーションを司る水星の旋律が25日に海王星とコンジャンクションし、この3月の短い楽曲は静かに終わります。
ですがこの時点で、最初にお示しした天王星はすでに牡牛座に完全に移動していて、派手ではないものの変化のうねりは始まっています。その変化への心の動きはここから明確になっていくのです。
さて、天王星といえば、3月1日の金星とのスクエアです。
3月1日に、何が起きたということもないけれど何か心に引っかかるものが記憶されている蟹座さまがいらっしゃるなら、そのテーマはしばらくの間出現します。
ある蟹座さまにとっては『愛』、別の蟹座さまにとっては『経済的なこと』、または『日常的な幸福に関する何か』のテーマです。
21日に金星は火星とスクエア、木星とセクスタイルとなるのですね。これは蟹座さまにはほとんど影響はないと考えられます。ですが、蟹座さまには直接影響がないものの、そのテーマ自体に小さな影響を与える可能性があるのかもしれません。
月末、魚座入りする金星の進行とともにそのことについていよいよ取り組むことになる予感を、21日の満月が示唆しているのです。
それは3月の海王星と全く関係ないかというとそうではなくて、やがて一連の動きとして、いずれの日か完成していくのだろうと思われるのです。
<気になるスケジュール>
この3月もし気にかけてみたい日があるとしたら、14日(火星土星トライン)と20日(火星冥王星トライン)と21日(満月、金星火星スクエア、金星木星セクスタイル)かな、と思います。
25日あたりには、何かが一旦終わり、しばらくの間、次の何かが訪れるまでの時間へと移行するような気がしています。
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<誕生時太陽の角度ごとの蟹座さま>
前半さん
3月、動きが顕著なのは前半さんではないでしょうか。周囲ではいろいろなことが起きていて、時間も足りないし、日々せわしないし自分の時間もないし、あれもこれも窮屈で全然息抜きできてない・・・・という前半さんは、もう少しの辛抱かもしれません。そしてそのことを前半さんはすでにわかっている。
天王星は牡牛座に移動します。その影響を良い形で受け取ると思います。21日の満月は前半さんの誕生時太陽とスクエアとなりますが、ここが最後の難関となるのかもしれません。ここが過ぎれば全て過去になる、そういう風にも感じられます。
中頃さん
3月の動きの多くが、中頃さんの誕生時太陽の付近で起こるのです。それは『主人公』としての中頃さんへのメッセージのように感じられます。ですが、中頃さんは案外どっしりと構えていて、そわそわ動いたりしないように思うのです。
まだはっきりとしないしなんだかよくわからないけど、でも妙に腑に落ちていることが自分の中にあって、それが特に気になるということでもない、だけど、そういうものがあるんだよね、と、親しい誰かに話す、そんな場面が不意に訪れる、中頃さんにとって今月はそういう時期かもしれません。
後半さん
それはとても深いところから後半さんに語りかけているものかもしれません。私には『愛』に関しての何かのように思われます。
今後半さんの周囲で起きていること、自分が巻き込まれていること、それについて、後半さんはすでに知っていたし、知っているのではないかと考えられるのです。自分には乗り越えられる、というようなことではなくて、奇妙な既視感に似たものを感じてさえいる、そんな状態ではないでしょうか。
月半ばから月末にかけて、フッと息をつける時もやってくるでしょう。自分から動き始めることもあると思われます。大丈夫、月末にかけて元気を取り戻せそうです。
<月の位相>
蟹座さまのルーラー、月について、です。
新月は7日、魚座15度です。火星、土星、海王星と微妙な関係にあります。ここから3月のムードは高まっていくかもしれません。
満月は21日天秤座0度です。卒業や入学、年度末と新年度、切り替えの準備を感じさせる時期となりそうです。ちょっとだけしんみりとする、自分らしさに浸って静かに過ごしたい満月かもしれません。
月の黄経が蟹座の太陽と良好なアスペクトを形成するのは、3月6日〜3月8日の魚座、11〜13日の牡牛座、15日〜17日の蟹座、19日〜21日の乙女座、23日〜25日の蠍座です。
前向きな気分でいられるでしょう。
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天のカレンダーには、星の配置、ハウスの巡りに、良し悪しは書かれていません。
運がいいとも悪いとも、書かれていません。
書いてあるのは、「ありのままの、それだけのこと」。
起きていること、起きたことに意味づけをするのは、私たちが特定の概念に支配されているからかもしれません。
どんな事柄も、あなただけに特別に贈られてきたギフト。
ただ、添えられたカードが読めない文字で書かれている、それだけの事なのです。
Free Horoscope Chart さんのチャートを使用しています。https://freehorocharts.com/
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