2019/01/27

蟹座(かに座)さま。今月の星占い。<2019年2月>





現在、6室木星、7室土星の日々の真っ最中で、個人的に”何とかなんないの、この土星”という時間を過ごしています。
そんな中、週末を目前に、これまで書いてきた2019年や2020年の占いの中では考えが及んでいなかった土星の影響について、気付くチャンスがありました。


その一つは「土星的な人・人物」についてです。
最近周囲に、上司や目上の人に限らず、ルールに従いたがる人や、自分がルールそのものと言いたげな人がいませんか?あるいは、政治的に正しい見解を持っていて、そういう話をしたがる人。
別のケースでは、自分自身が契約やルールについてとても敏感になっていて、それを基準に考えて行動してしまっていたり。

また他には、「制服」に関係することが起きていたりしませんか?
変更された制服がちょっと動きづらいとか身体にフィットしていなかったり、なぜか突然制服が導入された、とか、入学前の子供の制服代が昨年より上がってあれもこれも予定より出費がかさむ、とか。

蟹座さまに影響を与える土星は、特に厳しい制約・制限というだけでなく、こういった何気ない日常の場面にも現れるものかもしれません。

最近近くにいる人のことをふと思い浮かべると、ビジュアル的にも例えば、ちょこちょこ軽快に素早く動くとかスラッとしていて謎めいているなどというよりも、「いかにも土星的」な雰囲気が漂っていたりして改めて不思議な気分になりました。


さて、2019年2月の蟹座さまの空模様について、全体像からホロスコープを見ていきたいと思います。


ちょっとドタバタコメディ?
逃げ足の速い2月は早口の道化芝居。


< 2月のホロスコープからみた全体像 >


2月は、水星、金星、火星といった身近な天体が木星やトランスサタニアンとアスペクトを形成する時間です。1月のスタート地点から少し距離ができて、身の回りの空間から徐々に動きが始まってくる、というようなイメージのある星模様に見えます。

水星は水瓶座12°から魚座26°へと動き、その間、木星、海王星、土星、冥王星と次々とアスペクトを形成します。
金星は射手座26°から山羊座27°へと、火星は牡羊座20°から牡牛座8°へと動きます。
こちらも金星は天王星、土星冥王星と、火星は冥王星、天王星と、アスペクトを形作ります。

木星は射手座を17°から21°へと移動します。土星以遠の天体はそれぞれほとんど動きません。



この2月は、時間にして2回の何かの集中期間があるように思われます。それは乗り越える障害があるものなのか、緊張する時間なのか、忙しさやちょっとしたトピックがあるのか、そういった「何かがまとまった」ような時間です。

2月初旬の時期と、20日頃の時期です。
初旬の時期は、2月2日の火星と冥王星のスクエアに始まり、金星と天王星のトラインの2月3日、水星と木星がセクスタイルを形成する2月4日、そして2月5日は新月です。

月中盤から後半にかけては、金星と土星、水星と海王星のコンジャンクションの2月18日、19日から、水星と冥王星がセクスタイルを形成する24日まで。途中、20日の満月、23日の水星と木星のスクエア、金星と冥王星のコンジャンクションがあります。

上記2つの時期の間に、牡羊座を立ち去ろうとしている天王星に対するコンジャンクション、火星の影響の時間があるのです。


< 蟹座さまへのそれぞれの影響は? >


上記の2つの時間と中間の火星と天王星のコンジャンクションの時期は、それぞれ、初旬の時期が1月の終わり・2月の始まり、であり、火星天王星のアスペクトが中盤の一つの山場で、中後半が大団円へとむかうクライマックスとなる、2月の一連の芝居のように捉えることもできると思います。


そんな中、水星はバタバタと慌ただしくアスペクトを形成していくワケですが、それはなんだかコロコロと表情を変えるセサミストリートのマペットのような、連続コメディドラマの展開のようなちょっとしたエンターテインメント感さえあります。特に月中盤はドタバタ喜劇を彷彿とさせるようなことがあるかもしれません。水星が狂言回しを演じるコメディにたとえても面白そうです。
ちょうど、19日の海王星とのコンジャンクションで始まる水星の時間帯に何らかのメッセージが届けられるか、誰かとコミュニケーションをとることで物事が動きだし、ラストは終わりよければすべて良しでクスッと笑ってしまう展開ではないでしょうか。
(ちなみに個人的には昨年実績でこの時期ノートパソコンを新調しているのですが、まさに慌てふためくドタバタがあり、結果は無事におさまるということがありました。)



金星に関しては、まず3日、2018年末オポジッションを形成しドラゴンヘッド/テイルとカーディナルグランドクロスとなったその天王星とトラインを形成します。
昨年12月から始まったか動き出したもの、それまでは暗中模索だったものが、めどがつく、展開が見えるなど、何らかの一旦の成果を見せるか、結果の兆しを見せてくるかも知れません。
そこから2月中盤に向かって土星、冥王星とコンジャンクションを迎え、落ち着きどころを探る流れを作っていくようです。
2月の金星は蟹座さまにとって「ものすごく楽しいとか嬉しい」とかいうものではないと思われますが、確実に動き出していることを暗示しているのではないでしょうか。
もしかすると、それまでは怯えていた何かに対して「これを乗り越えることができる」といったような不思議な自信に気がつく時間で、それは生得的に(というか運命的に)蟹座さま自身がすでに持っていたもののような気がします。

さて、火星なのですが、2日の冥王星とのスクエア、13日の天王星とのコンジャンクション。これは身近なことというよりも、もしかすると社会的な物事が動くのではないかなと、考えています。
それは衝突と一時的な和解で、それに似たことが身近な場面でも起こるような印象です。
2日の冥王星とのスクエアは、蟹座さま後半さんの誕生時太陽とTスクエアを形成することになるので、ほんの短い間ですが何かファイトしそうな気分を感じたり、逆に何かをぐっと我慢して押し殺したりすることがパッと起きてササっと過ぎ去っていく可能性があります。
印象としては、周囲で「えっ?なにこれ?激謎〜??何考えてんの?」みたいなことが起きて、展開をじっと眺めていたら何だかよくわかんないけどとりあえずおさまってた、というイメージでしょうか。背後で囁かれている会話がまるまる聞こえているけど聞いてないふりをする、というようなああいう雰囲気の時間です。
前半さんにとっては13日の火星と天王星とのコンジャンクションは、重い腰をあげるようなことかも知れません。あるいは、「もう行こう」といった何かの決意を自分のためにするのではないでしょうか。


身近な天体以外では、土星、冥王星は蟹座さま誕生時太陽とオポジッションを形成しています。
海王星はトライン(土星は海王星とセクスタイル)、天王星はセクスタイルとなっています。土星・冥王星の影響を海王星・天王星が仲裁しているという関係です。
これらは長い目線での蟹座さまの日々に基調として影響を与えています。それはもう日常と同化している印象です。

また、オーブながら木星と海王星はスクエアを形成しています。この二つの天体の関係は、お互いがお互いを使う、例えば海王星が木星を環境として使用する、というふうに現象が起きているような印象があります。
蟹座さまへの海王星の影響が、木星の影響下を環境として起きているのではないかと思います。




<誕生時太陽の角度ごとの蟹座さま>


 前半さん 
6室木星の影響はすでに巡航速度で目的地に向けて進行中で、あるいは何か区切りをつけてみてもいいのかもしれません。土星のオポジッションの影響も感じられなくなっているか、徐々に薄れていっています。
3日の金星と天王星とのトライン、前述した13日の火星と天王星の影響が、これらのことに何かのきっかけを与える可能性があります。前半さん自身ですでに答えを出していることがあれば、ここで行動に移すのでしょうか。
やや衝動的かもしれませんが、それはもともと前半さんにとっては結果の判っていたことのように思われます。そしてここで出している答えは、かなり以前から(おそらく冥王星が誕生時太陽とオポジッションを作ったあの時期から)前半さんの心の奥に語りかけられてきたメッセージへの、回答なのではないかとも思うのです。

 中頃さん 
土星が山羊座14°から17°を運行中ということもあり、中頃さんはこの影響を感じ始める時期かもしれません。同時に海王星も魚座14°、15°にあるため、完全な仲裁となっていて、ストレスや疲れを感じたら海王星がサクッと支えてくれるという時間帯でもあります。
2月の金星と土星のコンジャンクションは中頃さんに影響が大きく、ほんの短い時間帯でも何かふわっと日常の制約から気持ちをそらすことができたり、あるいは愛や愛情についての事柄で、現実的な方向についての話題が出たり雰囲気が生じたりする可能性もあります。
19日、水星と海王星のコンジャンクションで、何らかのメッセージが届いたり、何かに気がつくのかもしれません。そこから束の間、周囲で繰り広げられるドタバタコメディを最前列で見ることができるのが、2月の中頃さんになります。


 後半さん 
2月前半火星が後半さんの誕生時太陽とスクエアを形成するために、ちょっと億劫な感じや身体が動かしにくいなという時間があるかも知れません。あるいは、何か男性からの影響があるかも知れません。
また、冥王星が後半さんの誕生時太陽とオポジッションの時間に入っています。その冥王星と火星が2日にスクエアを形成することで束の間Tスクエアとなります。
この時間、何か身動きが取れないような軽いショックを受けることがあるかも知れませんが、それはほんの束の間。後半さんの最も重要な真実に対しては何の影響も与えることができないのだと、確認させるためのもののようです。
月の後半、23日と24日、冥王星とアスペクトを形成する金星と水星がそのことに気づかせてくれるのではないでしょうか。
徐々に海王星が後半さんの誕生時太陽と良好なアスペクトに近づいていきます。その影響も同時に感じ始めてくる、そういう2月なのではないかと思います。


<月の位相>


蟹座さまのルーラー、月について、です。

新月は5日、水瓶座15度、2月初旬の一つのまとまった時間帯はこの新月でひとまずの終わりを告げます。

満月は20日乙女座0度です。2月中後半のクライマックスの役者の一人かエピソードの一つになる満月です。空気がほんのり変化したり、ムードが変わったり、この満月が場面を転換するのかもしれません。

2月は逃げ月。5日の新月で1月のややまったりした時間が終わり、ドタバタしている2月を満月がさらに足早にするのではないでしょうか。

月の黄経が蟹座の太陽と良好なアスペクトを形成するのは、2月6日〜2月8日の魚座、11〜13日の牡牛座、16日〜18日の蟹座、20日21日の乙女座、24日〜26日の蠍座です。
前向きな気分でいられるでしょう。

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天のカレンダーには、星の配置、ハウスの巡りに、良し悪しは書かれていません。
運がいいとも悪いとも、書かれていません。

書いてあるのは、「ありのままの、それだけのこと」。

起きていること、起きたことに意味づけをするのは、私たちが特定の概念に支配されているからかもしれません。

どんな事柄も、あなただけに特別に贈られてきたギフト。
ただ、添えられたカードが読めない文字で書かれている、それだけの事なのです。


Free Horoscope Chart さんのチャートを使用しています。https://freehorocharts.com/

2 件のコメント:

  1. いつもありがとうございます、とても丁寧な投稿、ありがたく読ませて頂いています。優しくて何度も読み返しています。

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    1. こんにちは。
      コメントをありがとうございました。
      返信が遅くなってすみませんでした。

      最近、うまくまとめきれずにダラダラと書いて「無駄に長くね?」と感じていたので、丁寧と感じていただけてるなんて、思っていませんでした。
      この投稿を書いている頃から、何か見落としがある、という気がしていて、そのせいで、長々となってしまうのかも知れません。
      励みになります。ありがとうございました。
      繰り返し読んでいただける文章と内容にできるよう、研鑽を重ねていきたいと思います。

      ぜひまた見に来てください。どうぞ、今後ともよろしくお願いします。

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