2018/11/18

蟹座さまと海王星。165年に一度のチャンス? 気持ちを楽にする脳の使い方




今回はちょっと気楽に記事を書いてみたいと思います。
まとまりのない内容になるかもしれません。


土星と海王星で考える脳機能。
安らぎを取り戻す脳の使い方。


165年に一度のラッキーチャンス?


今、蟹座の誕生時太陽と海王星の状態がすごく良くて、このハッピーな時間を最大限活用したいなぁと考えているのですが、漠然とこういう感じかなというのは思いついても、なかなか、これ!という使い方がみつからなかったのです。


海王星の良い特性は、明確な輪郭や境界のない状態、感受性や利他主義、理想や精神性・霊性などとされています。海王星というくらいですから、水のイメージもあるのかなぁとも思います。

そこから、例えばマインドフルネスに取り組んでみたりゆったりヨガをやってみたり、リラックスして温泉で一息ついたり、この時期はそういったことをやろうかなぁと考えていました。

もちろんヨガやマインドフルネスや温泉も素敵なのですが、海王星の100年スケールの公転周期(165年)のことを考えると、HOMEである魚座に滞在していてしかも蟹座の太陽とこの上なく良好な時期なんて一生に1回、巡ってくるかどうかのものすごいラッキーチャンスなわけです。

どうせなら滅多に出来ないことにチャレンジしてみたいなと、思い始めていました。

根深いトラウマの解消とか、宿命的な変な思い込みを改善するとか、もういっそ悟りに至るとか、なんだかすごいことでも今の海王星なら使えそうじゃない?と思ったのです。

最近では少なくなっているのですが、私には、嫌なことに遭遇してマイナスな気分になって、その後もそのことにとらわれて考えが頭の中でグルグル巡って、憂鬱な日が延々と続く、そんなことがよくあったんです。どんどん思考が悪化して、結果的に陥るのは「どうせ自分なんてダメ」といういつものパターンです。

他にも、睡眠時間に関することとか、これはダメ、あれは嫌い、といった変な思い込みも多くあるし、できればスイーツを食べ過ぎる時もあるからこれもやめたいなあとか、こういった思考パターンを作っているおおもとの「何か」を改善したいなと考えて、どんな方法があるのかなと探していたら、とても興味深い本と出会いました。


「奇跡の脳」について、海王星とよく似た右脳、土星と似た左脳


その本は、ジル・ボルト・テイラーという神経解剖学博士の書いた「奇跡の脳」(邦題)という本です。

ご自身が脳卒中になって神経解剖学者として内側から観察した稀有な検証結果(体験?)を、その後の経過、考察とまとめて発表された本です。

この本の中に、人の右脳左脳についての解説があって、右脳についての記述には「境界についての知覚が全くない」というような、海王星の特性ととてもよく似たことが書かれていました。

他にも、右脳のマインドの特徴として、感謝の気持ちでいっぱい、満ち足りていて情け深く、慈しみ深い上、いつまでも楽天的、生きとし生けるものがひとつに調和することを思い描いている、と分析されています。

一方で左脳の機能は、全てではないのですが土星の特性と似たところがあるようです。

例えば

完全主義者で、まるで会社や家の管理人のよう。(中略)「全てのものには決まった場所があり、全てのものはその場所に属す」と。
などとあり、言語をつかさどる言語中枢が左脳にあるくらいですから、秩序だってきちんとルールに基づいて物事を整理する能力、土星の特性に似た機能が左脳にはあるのですよね。

他にも左脳の特徴的な機能によって「心にくりかえしこだまする、思考パターンのループができてしまう」と書かれていました。
こういった思考のループは頭の中にはびこって最悪の事態ばかりを考えるようになる、とも。

なるほど、どうやら私のマイナス思考は、ある意味左脳がしっかり働いてくれていたからなんだなぁ、と、妙に納得できました。

発症からの回復にあたってテイラー博士は、あえて意地悪になったり絶え間なく不安になったり口汚く罵ったりする左脳の一部の機能を、回復させないようにしたそうです。
そして心の安らぎを見つけたり、注意深く周囲の環境から受ける反応を選択することを提唱しています。

(*今回紹介した「奇跡の脳」には、テイラー博士による右脳の安らぎの感覚へのつなぎ方や、嗅覚視覚身体感覚を使った独自のノウハウも紹介されています。)


マイナス思考を引きずらないための90秒チャレンジ


この本を読んで、これからチャレンジしてみようと思ったことが一つあります。

本によると、感情を司る大脳辺縁系のプログラムが、感覚系を通って入ってくる刺激に誘発されて化学反応が起き、脳から放出された物質が体内に行き渡って血流からその痕跡が消えるまで、すべてが90秒で終わるのだそうです。

つまり何らかの事態に感情的に反応して放出された脳内物質が身体に流れ、最初の自動的な生理学的反応を起こしてから90秒で、血中からその成分は消えるわけです。

その後もその感情が続いているなら、

それはその回路が機能し続けるようにわたしが選択をしたからです。
と博士は書いています。

なんと! マイナス思考が頭の中でぐるぐる巡って気分がずんずん落ち込んでいくのは、どうやら、実は私自身が選択していたからだったようです。

では、90秒以後、それについて脳の機能を使わないようにすれば、思考のループは防げるということでしょうか。

何か感情を刺激されるようなことがあってから、「うっ」と感じて、90秒。90秒間「ああああ〜、私は今こういう感情を感じているなぁ〜」とその感情が過ぎ去るのを眺めながら待って、そのあとはそのことを考えるのをやめる。
血中から脳内分泌物質が消えるのを意識しながら待つ。
嫌な気分を引きずらないようにしてみる。

今後はこれをやって、マイナス思考を改善していこうと思っています。
もしかすると、スイーツ依存にもこれは使えるかもしれないな、と淡い期待も抱いています(笑。


普段生活する中で、今右脳を使ってる、とか、左脳が活性化してきたぞ、なんて認識することはMRIでも使わない限り難しいでしょう。
ですが、怒りやマイナス思考ループや強い感情による影響が左脳の機能によるものということがわかると、なすすべもなくさらされるだけでなく、論理的に何か対策することができるかもしれません。

肩こりを和らげるために少し伸びをしたりするように、気持ちがこってきたら、少し”右脳マインド”を思い浮かべて、こりをほぐしていこうと思います。



土星と海王星がセクスタイル状態になる2019年


最後に海王星について少し触れておきたいと思います。

海王星が正式に発見されたのは、1846年9月23日水瓶座25°で逆行中なのですが、このしばらくの後フランス画壇では「印象派」と呼ばれる芸術運動が起きています。
スーラやモネ、ゴッホ、ルノアールといった画家たちによる、それまでのはっきりした輪郭や形の明確な描写から、光や空気感といった文字通り境界線の曖昧な印象を描く表現が生まれ、その後に続く大きな芸術的な流れとなりました。

彼らの多くが生まれた時期、1848年から1861年の間、海王星は今と同じ魚座を運行していました。
印象派がムーブメントとして始まったとされているのが1860年頃。まさに魚座海王星によって始まった、新しい意識領域の表現だったのです。

印象派は「光の表現」と言われることもありますが、この「光」と「色」に対する探求と認識が今日のカメラ技術、画像処理技術へと繋がっているのだと思います。
個人的な見解ですが、テイラー博士の本にある右脳の機能と、海王星の良い特性が似ているのだとするならば、1回前の海王星魚座の時期、人の右脳に対する何らかの変化やあるいは、「右脳的なる何か」が活発化したために、印象派絵画が描かれ始めたのかも知れません。

そして今、発見から2回目の海王星魚座の時代です。
蟹座さまの誕生時太陽とは120°のトライン。
さらに、もうまもなく土星と海王星がオーブながらセクスタイルを形成する時期になります。

もしかすると、私たちの右脳と左脳にも、バランスよく調和のとれた状態の時期が訪れるのかも知れません。



*ジル・ボルト・テイラー博士のTEDでの講演がYoutubeにアップされています。日本語字幕付きもあります。
Youtubeの検索で、「 ジル ボルト テイラー TED 」と検索してみてください。


奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき (新潮文庫)


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