ここのところ毎回、個人的なとりかかりを導入に持ってきて申し訳ないな、と思いつつも、今月もそんなことから書き始めています。
5月の18日から6月3日まで、ドラゴンヘッド/テイルが海王星とほぼ正確なアスペクトを作っています。この影響もあったのでしょうか。5月の占いで、”もやの中のぼんやりしていていたものが見えてくる”、”(蟹座前半さんは)5月19日に何らかの変化を見せるかも知れません”などと、適当な?ことを書いてしまったら、本当にそうなってしまいました。
当てるつもりで占っているわけでもないのですが、このような紛れ当たりもあるのだなぁと思ってみたり、不思議な時の巡り合わせにあらめて驚いたり、衝撃的な出来事に微妙なショックを受けたり、行きつ戻りつたどり着けない状態であった事柄に、ようやく光が当たって一つの方向性が見えてきた気がしています。
蟹座の皆様はいかがお過ごしでしょうか。
6月もポイントから書いていきたいと思います。
ちなみに補足編もありますので、よかったら参考までにご覧ください。
蟹座(かに座)さま。今月の星占い補足。仕事とか恋愛とか。<2019年6月>
前半最大のクライマックス感。
ドラゴンヘッドとテイルの封印の扉を開ける鍵は海王星。
動き始める宇宙の意図は、乗り越える『勇気』の獲得。
<6月のポイント>
いよいよ蟹座太陽の時間帯がやってきました。6月です。
特に2019年の6月には、水星と火星が、土星と冥王星が、それぞれドラゴンヘッド/テイルとコンジャンクション、オポジッションとなります。
ホロスコープに背骨のように出現しているそのアスペクトに、木星、海王星が、太陽と金星が、Tスクエアという形で絡んできて、もう、一体何が待っているのかそこで何が起こるのか、ちょっとワクワクしてしまいそうな星空模様となるのです。
それは、「いっぺんに来る」というイメージで、天体が徐々にそれぞれの配置に到着して、スポットライトに浮かび上がるように「その時」の到来を告げるのではないだろうかと想像しています。
この時間帯、月が満月に近づくにつれて蟹座さまは自ら動き、ドラゴンヘッド/テイルという時間と空間の隙間に立ちはだかる扉に向かって、何かの答えを得るために働きかけるようなことがあるのではないでしょうか。
その扉の鍵は、海王星。
生まれてきた目的、何を負って人間として生きる選択をしたのかを問いながら、広義の意味も含めての『愛』に対して、迷いながら疑いながら、はるか宇宙から降り注ぐ普遍的な愛の『答え』を、自分が生きるリアルな世界の中に示現させていく。
4月にはまだぼんやりとしていた、5月にははっきり見えて形になった、6月にはそのことがより深くより近くになり、やがて自分の中に生き始める。
そんなイメージの先に、それまでとは少し違う蟹座さま自身を発見するのではないかと思います。
では、具体的に見ていきましょう。
<全体の天体の動き>
5月のホロスコープから背骨背骨と書いている土星冥王星とドラゴンヘッド/テイルの関係はほとんど変化はありません。土星と冥王星は山羊座を逆行中で、土星は19°から17°へと、冥王星は22°を運行しています。ドラゴンヘッドは蟹座18°から17°へ、ドラゴンテイルは山羊座18°から17°となります。
ここに、双子座21°から獅子座1°へと駆け抜ける水星が、5月から蟹座入りしている火星が9°から28°へと移動して、ドラゴンヘッドとコンジャンクションします。
射手座木星は20°から17°へ逆行し、魚座18°の海王星とスクエアとなります。
このスクエアに太陽が双子座19°でTスクエアとなるのです。
その後離れていく太陽に入れ替わり、やがて、ドラゴンヘッドとのセクスタイル(ドラゴンテイルとのトライン)、土星冥王星とのトラインを経た金星が双子座17°でこの座に巡ってくることになります。
天王星は牡牛座4°から5°と、蟹座さま前半さんに影響を与えていますが、ちょっと長い目で見てください。天王星は約7年をかけて牡牛座を運行していきます。今前半さんに訪れていることは、少しづつ形を変えながら蟹座さまのそれぞれに波及していくことになるでしょう。
2019年6月15日のホロスコープ。 オレンジ色の丸で示しているのがドラゴンヘッド/テイルに絡むグループ。 ピンク色の丸で示しているのが木星・海王星とのTスクエアです。 |
<時期的なもの>
5月の占いに書いたように、ストーリーは継続しています。
・5月中・下旬から6月初旬
ドラゴンヘッド/テイルと海王星のトライン/セクスタイルが5月18日から6月の3日まで続き、5月末から6月1日までは金星もセクスタイル/トラインとなっています。
この時の金星・海王星は同時に、土星冥王星とも同じアスペクトを形成することになります。
木星は射手座20°、海王星とのスクエアに向けて逆行していて、迎える3日に、小さな種が落ちるようにTスクエアの双子座12°で起こる新月が無意識下に変化をもたらし、太陽の露払いとして通過していきます。
・6月10日から19日
ドラゴンヘッド/テイルと海王星の関係に、スクエアの木星。月が過ぎ去った後に太陽がTスクエアを作る6月10日から、物語はさらに進行します。
13日に火星はドラゴンヘッドとコンジャンクションし、その後海王星、土星とアスペクトを作り、それを追いかけるように16日からは水星が同じように通過。
満月の17日には木星・海王星はタイトなスクエアとなり、19日に水星は今度は火星・冥王星と遭遇するのです。
具体的な動き、内面の活動、情報のやり取り、物理的な出来事など場面が展開されていくように考えられます。
・その後の流れ
それらを経て、24日に木星・海王星とTスクエアとなっていた太陽の座に、金星が巡ってくるのです。
おそらくこの一連のストーリーは、28日の太陽と天王星のセクスタイルを迎えることで次のステージへと展開し、土星を経て、7月、太陽へと引き継がれるのではないでしょうか。
ドラゴンヘッド/テイルが太陽と遭遇するのは7月10日。蟹座17°です。
ちょっと遡って6月7日に、実は水星が天王星とセクスタイルになっています。変化のヒントはここに隠されている感じもするのです。
<蟹座さまへの影響>
6月の星空は壮大な仕掛けのからくり時計が作り出す、不思議な時間のイベントのように感じられます。
・善悪を超えたものへの問いかけ
スポットライトが当たって、一瞬眩しさに閉じた目が光になれるに従って、そこで見えてくるものがあるでしょう。それは善悪や良い悪いといった判断を超えた、言葉では表現しにくいもののような気がします。
まずはオーブながら木星と海王星、月の三角関係によるTスクエア。ここでは何か疑問のような問いかけが、自分では気がつかないようなかすかな心の動きとして生じるのではないでしょうか。やがて月が太陽に置き換わる時、それはより鮮明浮かび上がってくるのかもしれません。
6室木星は、ここでは奉仕や職業といった、人が生きる世界で負った役割や果たすべきものに対するモヤモヤした感情やスムーズにいかない、邪魔が入るなどの作用を想像させます。
それから土星・冥王星とドラゴンヘッド/テイルのある種の緊張感。
蟹座さまを縛り付けているものの存在が示されている気がします。
水星と火星が巡ってくることで、それまでに用意された関係性に何らかの動きが生まれ、波紋がホロスコープ全体に広がっていくイメージです。
・天体に導かれる動き
月が満月に近づくにつれて動きは活発になるでしょう。そこで、物理的に移動したり、気がついたり、知らせをもらったり、話し合ったり、つまづいたり、困惑したり、考え込んだり、再チャレンジを計画したり、発見したりすると思うのです。
そして月が欠けていくにつれて、その結果を受け渡したり、整理したり、選択したりしていくのではないでしょうか。
この時間帯の一つ一つに時間と空間を超えたメッセージや、見えないものの力を感じたり、既視感を覚えるかもしれません。
それぞれの蟹座さまにおとずれるそれらの場面で、ドラゴンテイルが示す現世での束縛に、過去生であるドラゴンヘッドが疑問を投げかけるのではないのでしょうか。
何に対して?
まず「職業」、これはあると思います。いわゆるシゴト、という範囲にとどまらない広い意味での「活動」「社会的な役割」も含んでいるのでしょう。ここでの蟹座さまは「天職」というか、「何をやろうとして生まれてきたのかな?」というようなことが自分の中であやふやになっていることに気がついたり、疑問を持って、考え直す・再確認する時間になるようように思われます。
この「何をやろうとして生まれてきたのかな?」という疑問は、愛情や恋愛、仕事や将来の夢、家族や日々の暮らし、対人関係など、蟹座さまそれぞれに事柄や場面、出来事が異なるのではないでしょうか。
例えばある蟹座さまは今の仕事を継続するかどうかで考える時間になるかも知れません。また、子供の成長を眺めて親としての役割を再確認することもあるでしょう。お付き合いしている誰かのことで疑問を持つことも考えられます。人間関係の変化に気がつく蟹座さまもいらっしゃるように感じられます。
もっと大きな、深刻な出来事に遭遇する蟹座さまもあるかも知れません。
ここで成就するものではなく、過程です。
・蟹座の太陽のもとで「出会うもの」
6月のホロスコープが蟹座さまに示しているのは、打算を超える「勇気」のような気がします。ドラゴンヘッド/テイルが描き招く時間と空間を超えた場所では、困難や試練はそれほどの力も意味も持たず、ハードルや境界線を越えるようにと扉を開ける鍵「海王星」はそれぞれにメッセージを送っているのだと思うのです。
そして金星が木星・海王星とTスクエアを描く頃、蟹座さまは何かに対しての「許し」を見つけるだろうと思うのです。
おそらく一つは「愛」に対して。
それは勇気が必要なことかも知れません。ですが、蟹座さまにはそれができるのではないかと思います。
逆説的ですが、その「勇気」を培ってきたあるいは培っていくのは冥王星で、これから先蟹座さまには、海王星の鍵を使って開けた扉の向こうに冥王星の真の姿が見えてくるのではないかな、と。
でも実は、そこで本当に出会うのは、冥王星すらも従えた、より確実に強くそしてはるかに優しくなった蟹座さま自身なのではないでしょうか。
その後7月へと時は移り、太陽が蟹座を去る頃には、天王星が指し示す道の存在に、あるいはすでにその道を歩き始めていることに気がつくのだと思うのです。
思い出してください。蟹座のシンボルである蟹は、脱皮し成長する生き物なのです。太陽は今その場にあるのです。
<誕生時太陽の角度ごとの蟹座さま>
前半さん
もしかすると前半さんはもう気が付いていると思うのです。これまでの多くの出来事がなんのために用意されていたのかについて。まだそのことに自信が持てない、これでいいのかなと疑心暗鬼かも知れません。
6月の前半さんはそのことに対して考え、動き、すでに知っている答えを再確認するのでしょう。
そしてなんだかふっと肩の力が抜けて、自然体で周囲を見渡すのではないかと想像します。そこから始めればいい、そんなことを話しかけてくる周りの誰かに、見覚えがあるのか誰かに似ているのか。
だけど、もうそういった事柄に対して、もっと大きな視点から眺めているような奇妙な心地よさを感じているようにも思われるのです。
中頃さん
中頃さんにとって、6月の最も記憶に残ることは24日のことかも知れません。なんだかそこで、ふっと、中頃さんの中の何かが解放されるような気がするのです。
あ、それでいい、これでいいんだ、というようなストンと自分の中に落とし込める事が、6月のそれまでの時間に織り込まれてきて、その時間に中頃さん自身に納得が生まれるのではないでしょうか。それまでの、これでもないあれでもない、といった問いかけと回答のぐるぐる回りは、しがみついてきた何ものかの影だったと。
そしてもうそれが必要ではないということが、はっきりと自覚された後に、少しだけ中頃さんは振り返るのだと思います。
後半さん
6月になると後半さんは「愛の影」を見るのではないでしょうか。過ぎ去っていたものかもしれません。もうそこにはない残り香のようなものです。ですがその影を見ることで、今自分のそばにあるものを見出すのです。
もしかすると一度なくして、再び得るというようなことがあるのかもしれません。そこから、自分にとって本当に大切なものについて探求し理解を深めていくように思われるのです。
6月の後半に近づくにつれて、そのことに関して動き始めるでしょう。その時ふっととても自然に、あたかもそれまでずっとそうであったかのように、でも実はこれまでとは違う新しい何かに接していることに気がつくのではないでしょうか。
<月の位相>
蟹座さまのルーラー、月について、です。
6月の新月は3日、双子座12°です。オーブですが木星・海王星のスクエアにTスクエアとして組み込まれます。前述したように、疑問や問いかけを生みやすい、タロットカードの「月」のカードのような役割を、あえて担う新月かもしれません。
満月は17日射手座25°です。同じ日に木星・海王星がタイトなスクエアとなっています。この月はそのスクエアを経過して満月となっています。何かが満ちる、一つの区切りを示していて、そこに善悪の判断はないように思われるのです。
月の黄経が蟹座の太陽と良好なアスペクトを形成するのは、6月1日、2日の牡牛座、5~7日の蟹座、9日~11日の乙女座、14日、15日の蠍座、23日~25日の魚座、28日~30日の牡牛座です。
前向きな気分でいられるでしょう。
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天のカレンダーには、星の配置、ハウスの巡りに、良し悪しは書かれていません。
運がいいとも悪いとも、書かれていません。
書いてあるのは、「ありのままの、それだけのこと」。
起きていること、起きたことに意味づけをするのは、私たちが特定の概念に支配されているからかもしれません。
どんな事柄も、あなただけに特別に贈られてきたギフト。
ただ、添えられたカードが読めない文字で書かれている、それだけの事なのです。
Free Horoscope Chart さんのチャートを使用しています。https://freehorocharts.com/
鍵の画像はpixel2013によるPixabayからの画像です。
時計の画像はPIRO4DによるPixabayからの画像の一部をトリミングしました。
時計塔の文字盤の画像はnightowlによるPixabayからの画像をトリミングしました。
蟹座前半の者です。いつも手がかりいただきながら見せていただいてます。2018年から今までだったらあり得なかった選択をして春からかなりキツい環境に身を置いてます。来年はガラッと変えたい!けど、どうしよう?みたいな。これからもヒント楽しみにしております(^^)
返信削除コメントをどうもありがとうございました。
返信削除長く付き合っている冥王星に、輪をかけて土星、と、やはりなかなかしんどい時間は続きますね。
何か手がかりになるような事が書けているでしょうか。
蟹座の自分のためにやっているような占いです。お役にたてていれば、嬉しく思います。
またぜひ見に来てください。
今後ともよろしくお願いします。