2020/07/26

蟹座(かに座)さま。今月の星占い。<2020年8月>



2020年8月は、
『ある分岐点』の可能性。
年後半の考察も少し書きました。


天気のせいか気分もどんよりした毎日が続いていて、連休は予定を変更してしっかりお休みにする事にしたりしています。その連休ももう過ぎていきますね。
本来ならオリンピックが開催されていたのでしょうが、行われない原因となった感染症も、事態が移り変わった様子を眺めているとなんだかあの2月3月がつい数ヶ月前とは思えないほど、時間に対する感覚が変化したように思います。
もしかするとこの『時間感覚の変化』も、今展開されている特異な天空のカレンダーの影響なのかも知れません。

それでは、8月の様子を眺めてみたいと思います。


<8月のポイント>


8月は金星が蟹座入りします。蟹座を運行するという事は、誕生時太陽とホロスコープ上で対峙している山羊座3天体と180°のアスペクトを作るので。その直線関係に横入りするように牡羊座火星が刺さってTスクエアを形成します。
山羊座3天体のうちの木星は海王星とセクスタイルとなっていて、これは一般的に望ましいと考えられる影響だけではなく、思いもよらない側面を見せるかも知れません。

社会的な領域では水害が想定されます。もちろん、見えにくい拡大するもの=ウイルスも。何かが、じわじわと、もしかするとゆっくりと積み重なったその結果、限界を超えて越境するようなイメージもあります。

恋愛面では、火星の影響で男性との縁も考えられますが、金星・木星との絡みで見ると、思ってもいない結果になる可能性も。ゆるゆるとした態度が相手に勘違いされるなどあるかも知れません。


水星が蟹座から乙女座へと足早に駆け抜けていくのも8月の特徴だと思います。ひと月の間活発に天体とアスペクトを形成して移動して行きますので、落ち着かずコロコロと変化する情報環境、周囲の噂話、他愛ないお喋りの内容、などなどが、想像されます。

確かに8月は、水星も金星も火星も、そして他の天体も蟹座さまの誕生時太陽に影響のある関係にあります。
ですが、振り回される事なく少し距離を置いて眺めるくらいの立ち位置が良いような印象も、また、受けるのです。

2020年8月15日のホロスコープ。右上のイエローの丸が15日の蟹座さま誕生時太陽の位置です。
反対側に山羊座3天体、右にTスクエアの火星です。


<全体の動き>


 それぞれの天体の動き 

8月の水星は蟹座21°から8日に獅子座入りし、獅子座を超えて20日から乙女座19°へと移動します。その間、山羊座3天体ばかりでなく、火星、海王星天王星ともアスペクトを形成します。

この水星のアスペクトの間を縫うように、金星と火星によるアスペクトがおこります。
金星は双子座23°から蟹座22°へ。火星は牡羊座を18°から27°へ移動します。

山羊座3天体は、山羊座後半の度数を逆行していて、見た目ほとんど動きがありません。海王星と天王星も逆行中。海王星は魚座20°19°で、天王星は牡牛座10°でほぼ静止しています。

これらの動きのために、水星では月前半および後半の蟹座、乙女座運行によるアスペクトが、月後半は金星の蟹座運行によるアスペクトが、スクエアという形で火星のアスペクトが形成されるのです。

 8月のタイトな主要アスペクトスケジュール 

1日 水星冥王星オポジッション
4日 水星土星オポジッション + 火星木星スクエア + 満月水瓶座11°
10日 水星天王星スクエア
13日 火星冥王星スクエア
17日 水星火星トライン
19日 金星天王星セクスタイル + 新月獅子座26°
25日 火星土星スクエア
26日 水星天王星トライン + 金星木星オポジッション
28日 金星海王星トライン
29日 水星木星トライン
30日 金星冥王星オポジッション
31日 水星海王星オポジッション

これら以外にも、オーブながら、木星・冥王星(と土星)は海王星とセクスタイルとなっています。


<時期的なものと蟹座さまへの影響>


 おおまかな事 

上記のアスペクトスケジュールは月の動き以外、概ね蟹座さま誕生時太陽と関係しています。時系列だけ追っていると、なんだか、落ち着かないせわしないひと月になってしまいそうですよね。

これらの動きをうまく捕まえられるかそうできないかは、見えている世界から少し距離を置いて眺める、という姿勢がポイントかも知れません。情報に関する動きは活発です。なので、没入するのも選択肢としてはあり、で、楽しげですが、もしも、この天空のカレンダーが『何か』の分岐点を示しているとするなら、客観的に冷静な視点があると良いのでしょう。

 この機会のひとつの使い方 

うまく捕まえられない場合、木星・冥王星(土星)と海王星のセクスタイルは、”緩む”という方向に働くように思われます。少しだらしなくなる、という印象です。
山羊座3天体と蟹座さま誕生時太陽と金星のオポジッションに火星がスクエアで刺さっているために、この影響を大きく受ける事にもなるでしょう。なんだか動きが鈍い、動きづらい、または体調がすぐれずに億劫になりがち、など、物理的行動面でのものから、誰か男性の影響、または、蟹座さま自身の男性的な側面への影響も考えられます。

恋愛や愛情、金銭面や身近な事柄に関してクローズアップされてくる可能性は大きいと思います。それらの事柄について、少し緩んでしまう、はっきりと出来ないために誤解を招いたり、ストレスやプレッシャーを感じてもそれ自体をまたその結果をしっかりと掴みとれない、など、うまく事が運ぶように見えてどこかでスウッとすり抜けていく、あるいはその逆で、成長のための難関をくぐり抜けているのに実感がわかないというイメージがあります。

なので、もう覚悟を決めて、これらの意味するものを根本からじっくりと考え尽くしてみることで、一連の動きをうまく捕まえられるのではないかなと思うのです。

折も折、「行動の抑制」が呼びかけている昨今なワケで、そこから想像されるのは”無駄な動きを整理しよう”的な方向もあるのかも知れません。あるいは逆に、自分の希望とは裏腹に必要以上の働きや行動に駆り出されるのかも知れません。
どちらにしてもそれぞれの状況下で、あれもこれも手を広げてきたけれど何か一つに絞ってみようかな、とか、あれもこれもと決められずにきたけれど一度考えを整理してみよう、拡大傾向で来たけれど一度考え直そう、などの意識がうまれるのではないでしょうか。

拡大解釈するなら、例えば恋愛や愛情に関連する事に関して、周囲の雑音や流行り廃り、人の意見や見た目や世間体、打算を捨てて、この人と誠実に向き合ったらどうなるんだろう的な事を真剣に考えてみる、または、恋愛や結婚といったものをただ流されるように情報に振り回されてきたけれど、自分は本当は何を求めていたのかなと考えてみる、などもあると思います。
これは、金銭面でもあるのでしょうね。無駄遣いしないで本当に自分のためになるものにリソースを集中しよう、とか、いっそ捨てられるものは捨てよう、とか、身の回りを整理する時期と捉えても良いのかも知れません。

山羊座3天体は、9月10月に逆行から巡行へと転換します。この8月はそのための準備期間ともいえるのではないでしょうか。

 火星と2020年後半の考察 

2020年という時間帯を通して、蟹座さまには何かを見出すチャンスがあるのではないかと考えてきたのですが、それがいつどんなタイミングで起こるのかまではホロスコープを見ていても、なかなか占断には至れなかったのです。
それがこの8月について検討する中で、火星という存在が浮かび上がってきました。(これまでもなぜかこだわってきたのですが)

火星は2年でホロスコープを一周するごく身近な天体なので、大きな流れの動きに影響するにはやや力不足なのではないかと考えてきました。ですが、じっくり眺めてみると、範囲の大きな影響力を持つ天体との絶妙な組み合わせによって、またその位置するハウスによって、船団全体の舵を切らせるほどの力を持つように思われるのです。

火星のホームである牡羊座と火星がエグザルテーションとなるサイン山羊座。2020年後半、逆行の約半年の時間帯、山羊座3天体とホームにある火星は、相互に大きな力で影響力を与え合っているのではないでしょうか。
そして私たち蟹座は、山羊座3天体と、火星のスクエアが指し示し促すものを最大限活用して、道を切り開いていく事が出来るのです。
火星と山羊座3天体とのスクエアは、しばらくの間オーブの領域を含め互いに行きつ戻りつしながら時折タイトなアスペクトを形成します。年内、木星とは10月に、土星とは9月に、冥王星とは10月と12月にスクエアとなります。天空のカレンダーの絶妙なタイミングに、天の采配を見る気がします。

蟹座生まれの一人として、個人的にこの時間帯は「自分を行動に駆り立てていたものの正体は何か」ということや「本当に必要なものは何か」「本当に実現したかったのは何か」などに取り組んでみようと考えています。
ここにきて土星の持つ意味として「principle(原理原則)」というのもあるのかな、と気がついたからです。がちがちにとらわれるのではなく、このチャンスに境界を緩めるのもいいのかなと思っています。

 水星の恩恵 

情報産業や情報部門、伝達やメッセージに関する仕事に従事している蟹座さまは、8月前半と後半、水星の動きによって少し振り回されるかも知れません。
気を緩めず確認を怠らない心がけと、また、焦らず時期を待つという気持ちを忘れずにコツコツと日々の仕事に取り組むのも良いように思います。


<誕生時太陽の角度ごとの蟹座さま>


 前半さん 

少しホッとして、月の後半にかけて元気が戻る、みたいな印象をうける前半さんです。もしかすると体調を崩している人、周囲の動きから少し取り残されてるのかなと感じている人もいる気がします。なんだかなぁという気分が、少しづつ元に戻ってきているような、それでも出口にはたどり着かない、だけどこれが『日常ってものなんだぁ』としみじみしている前半さんは、8月の晴れた夕暮れに微妙な、だけどそれまでとは違う心の動きに気がつくのではないでしょうか。

 中頃さん 

夏の疲れとは言い難い、肩透かしを食らったような空虚感に、これって何?と訝しげな中頃さんが思い浮かぶのです。だけど根がハツラツ元気な中頃さんのことなので、そのことが実は絶大な幸福感を伴っていることも同時に気がついていて、日が経つにつれてじわじわとそちらの方が大きくなるのを心のどこかで感じる。そんな中頃さんに周囲の身近な人は、しっかりとはった根のような揺るぎないものが雨の後に水を吸い上げる様を見るのではないかと思うのです。

 後半さん 

もしかするとこの8月からのしばらくの間、後半さんは、多くの人々が望んでも得られない希少な時間を体験するのではないかな、と思うのです。目には見えないものかも知れません。他の人とは共有できない事柄かも知れません。この時間帯は後半さんのために用意されたとても重要な『約束』なのではないかと思うのです。その時間帯を過ぎる中で、あるタイミングで後半さんは『待たれていた』自分について知るのだろうと、想像してしまうのです。


<月の位相>


蟹座さまのルーラー、月について、です。

満月は4日で、水瓶座11°。水星・土星オポジッション、火星・木星スクエアと同じ日に起こります。満月よりも二つのアスペクトの方が影響力は強いのだと思います。周囲の雑音よりも内面の声に耳を傾けて、だからと言って閉じこもらない、そんな新しい立ち位置に気がつく、あるいは見つけ出せる満月のように思われます。

新月は19日獅子座26°です。この日も天体のアスペクト、金星・天王星セクスタイルと同じ日に起こる月の位相です。20日には水星が乙女座に移動します。フェーズが次に移る、そんな予感の新月になるのかも知れません。

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天のカレンダーには、星の配置、ハウスの巡りに、良し悪しは書かれていません。
運がいいとも悪いとも、書かれていません。

書いてあるのは、「ありのままの、それだけのこと」。

起きていること、起きたことに意味づけをするのは、私たちが特定の概念に支配されているからかもしれません。

どんな事柄も、あなただけに特別に贈られてきたギフト。
ただ、添えられたカードが読めない文字で書かれている、それだけの事なのです。


Free Horoscope Chart さんのチャートを使用しています。https://freehorocharts.com/

今回の画像は、
海辺の画像はMouse23によるPixabayからの画像

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