射手座木星と魚座海王星で読む、2019年の働く蟹座さま。
2019年は木星が射手座を運行します。
蟹座さまの誕生時太陽からみて、射手座は6室、仕事や雇用、健康の部屋です。この木星を中心に、2019年の蟹座さまのお仕事関係について見ていきたいと思います。
ザックリまとめると、2019年はお仕事の面で、いつくかの点で注意する必要がありますがおおむね拡大傾向でハッピーに過ごせるのではないか、と考えられます。
詳細を見ていきましょう。
・2019年お仕事面での基調
シンプルに見ると、木星は拡大傾向や恩恵を象徴する天体ですので、「仕事運がある」なんて読むこともできると思います。特に、射手座では木星は品位が高まり、非常に強い影響力を発揮します。
なので、就職・転職が上手くいったり、昇格したり、希望していた職種に就いたり、バリバリ活躍したり、そういうことが起こる可能性は大きいと思います。
・ちょっと詳しく見る
もうちょっと詳しく見ていくと、この木星、2019年は海王星と3回、スクエアという90度の角度のアスペクトを形成するのです。
スクエアというのは、ちょうど、長い列に並んで順番が来るのをじっと待っているところに、自分の前に割り込みの人がガツガツ入ってくるような、横からの障害を示すアスペクトです。
2019年6月17日のホロスコープ。オレンジ色の丸、左下が木星、右が海王星です。 土星と冥王星が蟹座に対して180度の様子も見えます。 |
特に、「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」(働き方改革関連法案)が2018年6月に成立し、幾つかの項目が2019年4月から施行されます。
木星・海王星のスクエアが、この法律(土星)改正のもとで起きる経営雇用両サイドの蟹座さまへの影響には、注意が必要かと思います。
・海王星を見てみる
さて、海王星は魚座を運行中、影響力の強い状態で、現在蟹座さまの誕生時太陽と120度のとても良いアスペクトを形成しています。これは海王星が意味する物事が拡大したりスムーズに運んだりすることを示しています。
海王星は境界の曖昧な状態、制限のない状態、ぼんやりした、夢や幻想、理想を示していて、アルコールや石油、薬事、時間芸術などと関連しています。
なので、この二つの天体のスクエアという状態を仕事の側面から考えると、木星の仕事上の拡大に対して、海王星が横槍を入れる、あるいは海王星の影響で横から障害が起こるように思います。
まずは、6室が健康を見る部屋でもあり、海王星の特質の一つである「献身」や「自己犠牲」の面が強く出て、働きすぎて体調を崩す可能性が懸念されます。
責任感から、あるいは仕事が面白く、ついつい働きすぎてしまうパターンですね。海王星は境目が曖昧になりがちですので、仕事の時間と私生活の時間が曖昧になり、公私混同をしてしまうかもしれません。
それから、海王星の曖昧さが、契約や業務の内容に向かう可能性です。忙しさから集中力を欠き、細部の詰めが甘くなり当初の予定とは異なる事態が発生したり、その処理に追われる、などのことが考えられます。
就職・転職の際の雇用契約書、新規事業の契約の際など、確認はしっかり行った方が良いかもしれません。
その他、海王星は現在、蟹座さま誕生時太陽からみて9室魚座を運行しています。
9室は外国や海外を示す場合もあります。
ご自身が海外で仕事をする場合、または海外企業とのやりとりなどで細部が詰めにくい、曖昧になりやすいなどのケースにも注意が必要かと思われます。
海外人材の雇用などの点でも、影響があるかもしれません。2019年4月に「入国在留管理庁」が新設されます。法律などの改正には留意した方が良いように考えられます。
・期末と木星・海王星スクエア
木星と海王星のタイトな90度のアスペクトは、4月~3月会計年度の中間四半期末前後の時期と微妙に重なっています。
海王星の曖昧さが、忙しいばかりではっきりした成果に繋がらず、評価されにくい結果として出ることもあるかもしれません。
同じ度数でスクエアとなるのは、
1月14日(2018年度 第3四半期過ぎ)
6月17日(2019年度 第1四半期前)
9月22日(2019年度 上期前)です。
1月と9月は異動の打診など、6月はボーナス査定などが気になるところです。また、期末前の働き過ぎによる過労にも気をつけてください。
・木星と海王星の面白い使い方
前述した働き方改革関連法案、中でも残業時間の上限規制・高度プロフェッショナル制度の創設など、所得の面で影響を受ける蟹座さまもいらっしゃることと考えられます。
この点で本業側が「副業」を許可する方向にあれば、この機会に「副業」にチャレンジするという海王星持つ”曖昧さ・境界のない状態”という特性のユニークな使い方もありだと思います。
・土星も見てみる
土星は現在山羊座を運行中で、蟹座さまの誕生時太陽とはオポジッションというアスペクトを形成しています。
これは、強い緊張感と葛藤を持って正面から向き合っているような状態です。
土星は、法律・法・ルール・習慣・慣習・伝統などを象徴しています。抑制や抑圧といった状態も意味します。
2019年の蟹座さまは、土星の影響で、働き方改革関連法案に限らずルールや法律、慣習の抑圧を受ける可能性があります。
仕事そのものがある意味でルールにがんじがらめで抑圧的ではあるのですが、普段よりマシマシ気味になりやすいと思われます。正面からぶつかり合うよりかわす、注意を絶やさずできるだけやり過ごす、といった戦術はいかがでしょうか。
蟹座さまと現在良好な関係の海王星は、曖昧さを意味します。
「なるほど〜そうですね〜」などと、適当にはぐらかすことは問題化を避ける上では使える手だと思います。
保守的な環境や企業にお勤めの場合は、より保守的な方向に向かっていく状況に反発を感じるかもしれません。その職場に愛着があり自身の同一性と強く結びついている場合は、土星とともにドラゴンヘッド・ドラゴンテイルの影響を受け、伝統を継承する立場になるのかもしれません。
・天王星冥王星も見てみる
ベンチャー企業にお勤めの蟹座さまの場合は、天王星と冥王星が影響を及ぼすかもしれません。
2008年ごろからの冥王星の山羊座運行の影響で、仕事の面でも「な、な、なんでー?!」ということや「えーっ、どうしてー?」ということが起こったか、あるいは起きつつある蟹座さまも多いのではないかと思われます。
この冥王星の徹底的な破壊と再生というインパクトの大きな特性を逆手にとって、ベンチャー企業というある意味 ”なんでもあり、一点突破の破壊者” という役割・使命に活かすという荒技です。
蟹座太陽と良好なアスペクトのハウスを運行中の天王星の変革・改革という性質と、冥王星の影響で、蟹座さまご自身が規制を打破する急先鋒になる可能性もあるのではないでしょうか。土星の抑圧を受けることで楽な展開とはならないかもしれませんが、「ピンチはチャンス」の意気込みで活躍も期待が持てるでしょう。
・やや長期的な視点
最後に、やや長期的な視点で仕事に関連がありそうな今後の経済・社会情勢についての星の動きを説明します。
2020年12月に木星と土星が合一する「グレートコンジャンクション」が起こるのですが、これは20年周期の景気の循環サイクルと関連があると言われています。
20年ごとにグレートコンジャンクションが起こるサインの組み合わせによる傾向があり、次回2020年12月22日は、水瓶座・風のエレメント・Fixedのサインで起こります。
これは景気回復基調を示していると言われ、成長期とはならないと予想されます。
経済面で2020年からの20年間は、2000年からと似たような状況・展開かもしれません。
もう一つ、大規模な自動化によって雇用を奪うと言われているAI=人工知能について、占星術的相関を冥王星で見てみます。
人工知能研究の権威レイ・カーツワイルが汎用人工知能の出現時期としている2029年には、冥王星は水瓶座7度付近を運行しています。
過去同様に起きた大きな技術革新と言える、ジェームズ・ワットの蒸気機関の改良と、人類最初の計算機ABCコンピュータ及びENIACコンピュータの開発年の冥王星の位置と度数を見ると、
ワットの蒸気機関改良 1769年冥王星山羊座13°25’となっています。
ABCコンピュータ 1942年冥王星獅子座05°09’
ENIACコンピュータ 1946年冥王星獅子座10°18’
ワットの改良型蒸気機関が馬から鉄道へと輸送機関を転換させ、産業革命の拡大へとつながりました。
ABCコンピュータとENIACコンピュータが、現在の電子社会へと発展しているのは言うまでもないでしょう。
また、2015年10月、ワットの蒸気機関改良と同じ冥王星山羊座13°の時、囲碁AI ”アルファ碁” が初めてプロ棋士を破り人類に勝利しています。
やや飛躍しすぎの感はありますが、人類初のコンピュータABCとENIACが開発された冥王星獅子座5°〜10°の度数の、ほぼ180°の位置、水瓶座7°が汎用AIの誕生の時期と想定されているのも、天空のカレンダーによる興味深い示唆のように思われます。
雇用が世界経済を支えている現状において、広範囲大規模な失業状態を各国政府が無策のまま容認できるはずもなく、AIが普及したからといって就くべき仕事がなくなるということはないと考えられますが、木星が蟹座さまの『仕事』をクローズアップさせる2019年、この機会をキャリア設計と暮らし・人生について、ゆっくりと考える一年にするのも良い選択なのかもしれません。
Free Horoscope Chart さんのチャートを使用しています。https://freehorocharts.com/
0 件のコメント:
コメントを投稿