前半の記事はこちらです。
後半は、秋・秋分から冬の初め冬至の季節と、まとめを書いてあります。
蟹座さま、2019年のシーズンそれぞれのバランス。後編
秋分<9月23日~12月22日>
秋分のホロスコープは何かがパッと飛び散った後のような静けさを感じさせます。しかし、よく目を凝らして眺めると違った風景が広がっています。
月と重なるドラゴンヘッド、水星金星、土星とのTスクエアがとてもはっきり目立つのですが、月は蟹座のちょうど真ん中にあるのです。
もう一方で木星と海王星のタイトなアスペクトに火星が介入するTスクエアがあり、二つの出来事が絡み合う緊迫した状況が浮かび上がります。
この状況の鍵を握るのが土星と冥王星、そして海王星です。それは、ごまかし、曖昧、保留、先送り、はっきりとした答えを出すことを避ける「ある選択」のようでもあり、海王星の領域でとても現実的な努力をすることなのかもしれません。誤解しているのか疑惑があるのかよく分からない、それを解消するための努力をしている、そういった出来事の可能性もあります。
法やルールに対して、感情的なやりとりやニュースが盛んに取り交わされているようでもあります。その背景には過去から引き継がれたものが隠れています。
私たちの暮らしの領域で、強い抑圧やそれに対する感情的な痛みがあるのかもしれません。
また、継続して水の事故や天候による自然災害に注意が必要と思われます。
2019年秋分図。2つのTスクエアが特徴的なチャートです。 |
蟹座さまには、この時期、デジャヴ体験があるように思われます。または、深く記憶に残る夢を見るのかもしれません。蟹座におけるドラゴンヘッドが見せる過去と未来からの避け難い影響は9月20日辺りから月末にかけてをピークに、この季節に起こるようにも思われます。
(9月22日に木星と海王星のスクエアがともに16°でおきます。)
そういった影響力を感じながら何かを選択することを決める、そのことに背中を押されて歩き始める、はるかな過去から宿題として抱えてきた疑問の答えを得る、そんな蟹座さまもいらっしゃるかもしれません。
強いストレスが作る心の中の影に課題を解くヒントが隠されているようです。緊張感の中に乗り越える力が芽生えていることに気づくのでしょうか。トラウマを解消するチャンスでもあるのでしょうか。
それは、
・前半さんにとっては、明らかな変化へのきっかけです。ここからまた、歩き出すことができます。
・中頃さんにとっては、立ち向かうべき現実であり、鍛えてきた成果を確認できるチャンスです。
・後半さんにとっては、その時を迎えるためのリハーサル、そして進むための地図です。
秋の蟹座さまは、はるかな過去と未来のバランスをとる、その橋渡しをするのだと思います。
もしかしたら、2020年への序章がこの季節に始まるのかもしれません。
このサイトで扱うテーマではないのですが、なぜこの時期にドラゴンヘッドが蟹座を運行しているのか、もしかするとここで理解できるのではないかという期待感のようなものも感じています。
冬至<12月22日~
弱々しいながら、変化への道筋が見えてきている12月です。
木星が山羊座へと移動し、トリプルコンジャンクションの準備に入りました。
土星と冥王星は限りなく接近しています。法律やルールをめぐる政治的な動きは次の段階に移るために活動を開始しています。
高齢者、引退者、先代、そういった人々に関する若返りのような、再発見、再認識、再活性などの動きや機運が高まるかもしれません。
2019年冬至図。トライアングルを作る月・海王星・ドラゴンヘッド。 この時木星はドラゴンテイルとも重なっています。 |
2019年の年末の蟹座さまはアクティブで忙しそうです。忘年会やイベントの予定もぎっしりというスケジュールをこなすのでしょうか。
一方で、一年間を振り返って、あるいは、夏から秋にあった出来事について、穏やかに考えを整理し、感情的な落ち着きどころを見つけることもできそうです。忙しさの中に、ホッとする時間が充実している、そういった時期のようです。
何かを知ってしまったことでこれまでとは違う場所へ向かう道が見えていますが、木星がチラチラと視界を遮ってしまうような状況があるかもしれません。秋の出来事の名残でもあり、それがあるからこそ、変わっていくことを受け入れられる時期なのだと思われます。
・前半さんは、木星の影響で、何かがやりかけたままになってしまうかもしれません。ちょっとだけ意志を強くしてみると結果が違うと思われます。
・中頃さんは、気持ちも落ち着いて一息をつけそうな時期です。出来事を振り返り、これからの力に変えていこうとしているようです。
・後半さんは、気力を感じながら積極的に動いていそうです。相手の正体が見えて、戦略が立てられる、そんなことがあるかもしれません。
冬の初めの蟹座さまは、まさにノード、二つの点のつなぎ目としてのバランスをとるのだと思います。
2019年それぞれのシーズンのまとめ
蟹座さまの誕生時太陽に対して感受点を形成する天体の動きを見ると、同じ蟹座さまでもそれぞれに影響が異なる点が、近年の天体の動きの特徴です。
ハウスとしての影響はあるとしても、個別の誕生時太陽の度数によって力の強さや意味合いが違っています。
例えば、一年を通して蟹座さまの各方面で土星と冥王星の影響で緊張感は続きますが、海王星の調停も継続していて、慌ただしさの中の冷静さ騒がしさの中の静寂のような状態が想像されます。特に中頃さんから後半さんにかけてその傾向が強く感じられるのではないでしょうか。
前半さんなら、
冥王星はすでに前半さんの誕生時太陽からはオポジッションを離れています。土星も2018年年末までは前半さんを悩ませますが、2019年春にはオーブの影響も薄れつつあるでしょう。対抗するハウスを2天体が運行するため完全に影響を受けないということはないのですが、タイトなアスペクトの範囲からは離れています。
天王星は影響力は今ひとつながら、2019年の前半さんを積極的にサポートしています。2008年から約10年の間抱えてきた重い荷物を、少しづつ解放していくことになるのかもしれません。
一年が終わる頃に前半さんがずっと知りたかった”ある事”について、ふと気がつく時がやってくるように思われます。
中頃さんにとっては、
2018年に身の回りで起きた出来事を、しっかりした現実社会に根付かせる時期になると思います。中頃さんの誕生時太陽に直接影響を与えてくる土星や冥王星は、そのために用意されたハードルのようなものなのです。これまで過ごしてきた冥王星の影響下の出来事にも慣れ、やがて徐々に緩和されてきます。
海王星は中頃さんに完全な調停の役割を担ってくれています。思ってもいなかった不思議な巡り合わせで、心が洗われるような体験をしたり、問題が解決したり、何かが始まることもあるように思われます。
気がついたらこんな場所に来ていた、そういう風にふり返りながら一つの区切りと新しい展開への期待で、一年の終わりを感じられるのではないかと思います。
蟹座さまの中でも獅子座の影響を受けている後半さんは、
その強さが発揮される2019年だと思います。そしてそのことは後半さん自身がすでにわかっていて、どの方法を選択するか、どの道を行くか、自らが進むべき道はどこか、心の中ではもう知っているとのではないかと思います。
あるいは、この一年をかけて本当に欲しいものは何か、大切なものは何か、答えを探すのかもしれません。
土星と冥王星が大きなメッセージを携えて後半さんの目前に現れるようなこともあるでしょう。目に見えるものばかりではなく、心の中から聞こえる声にも耳を傾けることで打開していける時期です。
この時期、後半さんに起きる出来事、起こす行動は、思いもよらない宿命的な巡り合わせが隠れている可能性があり、やがてある時、知りたかった答えにたどり着くのだと思われます。
そして、いよいよ2020年へと時は移っていくのです。
・2020年トリプルコンジャンクションと蟹座さま。1
・2020年トリプルコンジャンクションと蟹座さま。2
・2020年トリプルコンジャンクションと蟹座さま。3
*ホロスコープチャートはFree Horoscope Chartさんのチャートを使用しています。https://freehorocharts.com/
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